鴨池港フェリーターミナルに到着し、集まった人たちに手を振られる両陛下(時事通信フォト)
雅子さまはいまだにご体調の波があるといわれていますが、タイトな分刻みのスケジュールのなか、スピーディーなお着替えができるまでに復調されている。公務に対して、手応えを感じられているのではないでしょうか。総合開会式では、両陛下とも入場する選手たちに拍手を送り、ときおり笑顔で手を振られていました」(皇室記者)
翌8日、両陛下は即位後初めて、垂水フェリー特別船に乗船。鹿児島市から垂水市まで鹿児島湾(錦江湾)を約30分で渡り、大隅半島をご訪問された。その後、市内の体育館で行われた特別国民体育大会のフェンシング競技などをご覧になったり、見送りに駆けつけた幼稚園児とサプライズ交流をされたりと、充実した時間を過ごされたようだ。
「船での移動は鹿児島県側の提案による、いわば“お召し船”です。移動距離や警備のことを総合的に勘案したのでしょう。『お召し列車』と比較して、『お召し船』はとても珍しい。雅子さまが船に乗られたのは2002年のオーストラリア、ニュージーランド訪問以来かもしれません。この日の雅子さまは鮮やかなロイヤルブルーのパンツスーツ。あいにくの雨天でしたが、堂々とされていて晴れやかな笑顔でした」(前出・皇室記者)
コロナ禍の間、リモートでの交流など、両陛下は公務に新たな可能性を見出されてきた。とはいえ、やはり国民との直接の交流はなにものにも代えがたい良さがあるだろう。雅子さまは、ますます皇后として“波”にのられるのではないだろうか。