有愛さんは娘役として人気を博した

25才という若さで亡くなった有愛さん(写真は宝塚歌劇団HPより)

《宝塚音楽学校が不文律廃止》

 2020年9月、朝日新聞が一面でそう報じた。記事中では、ルールを背景に体を壊した予科生がいたことが大きなきっかけだったとされた。

「時代の変化とともに、少しずつルールの見直しが行われていたのは事実です。電車に向かって一礼するなどはかなり以前になくなっていますし、生徒たちの間で自発的に変えた部分もあると思います。

 ただ、晴れて音楽学校を卒業して入団する歌劇団は、全員が音楽学校の卒業生。長いキャリアを持つ人の中には、変革前に卒業した人もいますし、ルールが廃止されてもスパルタ的な不文律が体に染みついている人は多いと思います」(前出・別の宝塚関係者)

 さまざまな事象が絡まり合い、有愛さんの死という最悪の結果を招いたのだろうか。

「もう、本当にすみません」

 目下、休演が続く宙組内部では、複数のタカラジェンヌが退団を視野に、事態の動向を見守っているという。その数は「宙組全体の半数近い、20~30人規模」(前出・宝塚関係者)と、大量退団まで囁かれている。

「もし大量退団となれば、公演を維持できません。5つある組のタカラジェンヌたちを大幅に入れ替え、移籍させるといったこともいわれていますが、各組にはそれぞれのカラーがあり、一朝一夕で出来上がったものではありません。そんなことをすれば、それこそ歌劇団そのものの崩壊を意味します」(演劇関係者)

 有愛さんの死が明らかになって以降、『週刊文春』には、複数の現役タカラジェンヌからの告発が相次いだという。

「ヘアアイロンを押し当てたとされる天彩さんだけでなく、名前を挙げられたのは、新たにトップスターに就任したばかりの芹香斗亜さんや、最年長として組長を担う松風輝さんなど、宙組内で人気が高い“幹部”ばかり。そういった人たちが、有愛さんへのいじめに“加担”していたという内部情報が寄せられたといいます」(芸能関係者)

関連キーワード

関連記事

トピックス

WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン
高校時代には映画誌のを毎月愛読していたという菊川怜
【15年ぶりに映画主演の菊川怜】三児の子育てと芸能活動の両立に「大人になると弱音を吐く場所がないですよね」と心境吐露 菊川流「自分を励ます方法」明かす
週刊ポスト
ツキノワグマは「人間を恐がる」と言われてきたが……(写真提供/イメージマート)
《全国で被害多発》”臆病だった”ツキノワグマが変わった 出没する地域の住民「こっちを食いたそうにみてたな、獲物って目で見んだ」
NEWSポストセブン
2020年に引退した元プロレスラーの中西学さん
《病気とかじゃないですよ》現役当時から体重45キロ減、中西学さんが明かした激ヤセの理由「今も痺れるときはあります」頚椎損傷の大ケガから14年の後悔
NEWSポストセブン
政界の”オシャレ番長”・麻生太郎氏(時事通信フォト)
「曲がった口角に合わせてネクタイもずらす」政界のおしゃれ番長・麻生太郎のファッションに隠された“知られざる工夫” 《米紙では“ギャングスタイル”とも》
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン
東京都慰霊堂を初めて訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年10月23日、撮影/JMPA)
《母娘の追悼ファッション》皇后雅子さまは“縦ライン”を意識したコーデ、愛子さまは丸みのあるアイテムでフェミニンに
NEWSポストセブン
将棋界で「中年の星」と呼ばれた棋士・青野照市九段
「その日一日負けが込んでも、最後の一局は必ず勝て」将棋の世界で50年生きた“中年の星”青野照市九段が語る「負け続けない人の思考法」
NEWSポストセブン
2023年に結婚を発表したきゃりーぱみゅぱみゅと葉山奨之
「傍聴席にピンク髪に“だる着”姿で現れて…」きゃりーぱみゅぱみゅ(32)が法廷で見せていた“ファッションモンスター”としての気遣い
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン