国内

雅子さまが案じる「愛子さまの結婚」 相手探しの高すぎるハードル、皇室改革議論の影響も避けられず

石川県をご訪問された1998年8月の雅子さまは、ビビッドな薄い臙脂色のセットアップ姿だった

雅子さまが案じているとされるのは愛子さまのご結婚(写真は1998年8月)

 皇居東御苑にある「桃華楽堂」は、香淳皇后の還暦を記念して建てられた音楽堂である。皇室でも一般家庭と同じように、還暦は大きな節目として認識されているのだ。今年12月、雅子さまが還暦を迎えられる。好調のように見受けられる雅子さまだが、愛子さまの将来に一抹の不安を抱えられているようだ。

 土砂降りだった今年の春とは打って変わって、爽やかな秋晴れが広がっていた。11月2日、5年ぶりに秋の園遊会が開催された。雅子さまは洋装で、襟と袖口に大胆な唐草模様があしらわれたマスタードカラーのスーツ。招待客一人ひとりに笑顔で声をかけられ、和やかな雰囲気のなか大成功に終わった。

「今年の雅子さまは、特にご体調がよいように見受けられます。6月には21年ぶりに国際親善目的での海外訪問を果たされました。10月のご公務の際には飛行機の遅延トラブルがありましたが、動じたご様子はありませんでした。雅子さまのお出ましを人々が歓迎し、その様子をご覧になった雅子さまは自信を深められ、自然体の笑顔を見せられる。そうしたよいサイクルができています」(宮内庁関係者)

 復調めざましい雅子さまは、来る12月9日、還暦を迎えられる。このまま波に乗られ、ますますご活躍されることが期待されるなか、唯一の不安材料。それが「愛子さま」だという──。

 2002年を最後に、雅子さまはお誕生日に際する会見をされておらず、毎年文書で「ご感想」を寄せられ一年を振り返られている。

「皇太子妃時代の雅子さまの会見は理路整然としており、聡明さをうかがわせるものでした。『還暦』は人生の大きな節目です。この機会に会見を再開してもよろしいのではないでしょうか」(皇室ジャーナリスト)

 とはいえ、「皇后」のお誕生日会見は、ハードルが高いという。

「美智子さまは、皇太子妃時代は会見を行っていましたが、皇后時代は文書回答にとどめました。会見を望む声も多いなか、宮内庁が“皇后のお誕生日に際する会見は前例がない”という理由で頑なに拒否したそうです」(皇室記者)

 お誕生日会見は難しくとも、いまの雅子さまのご体調ならば、一方的な「ご感想」ではなく、記者からの質問に対する「文書回答」はできるのではないだろうか。ところが、それすら叶わないとみるのは前出の宮内庁関係者だ。

「文書回答は、宮内庁担当記者らの質問に答えなければなりません。記者らが尋ねるのは国民の関心事。すなわち、必ず『愛子さまのご結婚』に関する内容が質問に盛り込まれるでしょう。愛子さまのご結婚は、皇室全体の将来を左右する事案で、政治の分野にも踏み込むため、ご回答は非常に難しいと思います」

 実際に、美智子さまは1994年、還暦のお誕生日に当時25才であった黒田清子さん(紀宮さま)の結婚について問われ、《本人の気持ちを大切にし,静かに見守っていきたいと思います》と文書で回答された。

「清子さんの結婚に関する質問は何年も連続でされており、そのたびに美智子さまは、清子さんの幸せを願われていることを強調されました」(前出・皇室ジャーナリスト)

 いまの愛子さまは、当時の清子さんよりもはるかに複雑で微妙なお立場にある。現状の皇室典範では、女性皇族は結婚されたら皇籍を離れることになるが、今後の議論次第では、その前提が覆る可能性が充分にあるのだ。

「先行きが不透明ななかで、雅子さまが愛子さまのご結婚について具体的に言及されることがあれば、それが“両陛下の希望である”とか“愛子さまの本心”などと、とられるでしょう。雅子さまは、そうした状況を避けるためにも、ご感想という形を選ばれるのではないでしょうか」(前出・皇室ジャーナリスト)

関連記事

トピックス

協会との関係は続く?(時事通信フォト)
《協会とケンカ別れするわけにはいかない》退職した白鵬が名古屋場所で快進撃の元弟子・草野に連日ボイスメッセージを送ったワケ
週刊ポスト
「木下MAOクラブ」で体験レッスンで指導した浅田
村上佳菜子との確執報道はどこ吹く風…浅田真央がMAOリンクで見せた「満面の笑み」と「指導者としての手応え」 体験レッスンは子どもからも保護者からも大好評
NEWSポストセブン
石破首相と妻・佳子夫人(EPA=時事)
石破首相夫人の外交ファッションが“女子大生ワンピ”からアップデート 専門家は「華やかさ以前に“上品さ”と“TPOに合わせた格式”が必要」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
中村芝翫の実家で、「別れた」はずのAさんの「誕生日会」が今年も開催された
「夜更けまで嬌声が…」中村芝翫、「別れた」愛人Aさんと“実家で誕生日パーティー”を開催…三田寛子をハラハラさせる「またくっついた疑惑」の実情
NEWSポストセブン
ノックでも観客を沸かせた長嶋茂雄氏(写真/AFLO)
《巨人V9の真実》王貞治氏、広岡達朗氏、堀内恒夫氏ら元同僚が証言する“長嶋茂雄の勇姿”「チームの叱られ役だった」
週刊ポスト
現場となったマンホール
【埼玉マンホール転落事故】「どこに怒りを…」遺族の涙 八潮陥没事故を受けて国が自治体に緊急調査を要請、その点検作業中に発生 防護マスク・安全帯は使用せず
女性セブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《秘話》遠野なぎこさんの自宅に届いていた「たくさんのファンレター」元所属事務所の関係者はその光景に胸を痛め…45年の生涯を貫いた“信念”
週刊ポスト
政府備蓄米で作ったおにぎりを試食する江藤拓農林水産相(時事通信フォト)
《進次郎氏のほうが不評だった》江藤前農水相の地元で自民大敗の“本当の元凶”「小泉進次郎さんに比べたら、江藤さんの『コメ買ったことない』失言なんてかわいいもん」
週刊ポスト
川崎、阿部、浅井、小林
女子ゴルフ「トリプルボギー不倫」に重大新局面 浅井咲希がレギュラーツアーに今季初出場で懸念される“ニアミス” 前年優勝者・川崎春花の出場判断にも注目集まる
NEWSポストセブン
6年ぶりに須崎御用邸を訪問された天皇ご一家(2025年8月、静岡県・下田市。撮影/JMPA)
天皇皇后両陛下と愛子さま、爽やかコーデの23年 6年ぶりの須崎御用邸はブルー&ホワイトの装い ご静養先の駅でのお姿から愛子さまのご成長をたどる 
女性セブン
「最高の総理」ランキング1位に選ばれた吉田茂氏(時事通信フォト)
《戦後80年》政治家・官僚・評論家が選ぶ「最高の総理」「最低の総理」ランキング 圧倒的に評価が高かったのは吉田茂氏、2位は田中角栄氏
週刊ポスト
スーパー「ライフ」製品が回収の騒動に発展(左は「ライフ」ホームページより、みぎはSNSより)
《全店舗で販売中止》「カビだらけで絶句…」スーパー「ライフ」自社ブランドのレトルトご飯「開封動画」が物議、本社が回答「念のため当該商品の販売を中止し、撤去いたしました」
NEWSポストセブン