山下美夢有(時事通信フォト)
渋野は2019年に最終戦まで鈴木愛(29)と賞金女王争いを繰り広げたが、わずかな差で逃している。「来季は日本で初の女王を目指すのがいい」(沼沢氏)という指摘にうなずくファンは多いはずだ。
同じ黄金世代の原英莉花(24)にも期待が集まる。今年5月に腰の手術を受けたが、9月の日本女子オープンで復活優勝を果たした。
「その後、米ツアーに挑もうとするも、予選会でまさかのスコア誤記で失格に。落胆はあるだろうが、国内で頑張ればいい。まだベテランという年齢ではないものの、若い世代の活躍と正面から向き合うことで、得られるものは多いはず」(沼沢氏)
18歳の新星も!
シード権が得られず、前半戦の出場権を懸けてQTに挑んだ面々からも目が離せない。
「今季はイ・ボミ(35)が日本ツアーを引退しましたが、海外勢で彼女に代わる人気者になる素質を持つのが2022年にツアー初優勝したセキ・ユウティン(25)でしょう。今季はランキング73位に終わったが、愛らしいルックスから“中国国民のスイートハート“と呼ばれ、2勝目を期待する声は多い」(前出・ゴルフ担当記者)
今年のプロテストをトップ通過した愛知・誉高3年の清本美波(18)も将来が楽しみな存在であるのは間違いない。
「プロテスト初受験ながら17アンダーを叩き出し、全米女子アマのチャンピオンの馬場咲希(18)を抑えて1位通過した逸材です」(同前)
絶対女王を前後の世代が挟撃──そんな構図の来季、女王の栄冠を手にするのは誰か。
※週刊ポスト2023年12月15日号
