改革派の急先鋒の1人が小泉進次郎・元環境相

改革派の急先鋒の1人が小泉進次郎・元環境相

 実は、小泉氏は政治資金パーティーの開催回数が多く、利益率も高い。

 小泉氏の資金管理団体「泉進会」の政治資金収支報告書によると、2022年には小泉進次郎セミナーや「進進会」という名の会合、政経文化パーティーなどを合計12回開催し、総額8578万円の収入を得た。経費を引いた利益は約6476万円で利益率約75%と高い。

 安倍派の裏金問題を告発した上脇博之・神戸学院大学教授が問題点を指摘する。

「政治資金パーティーは、催事の対価を参加者から徴収し、経費を差し引いた収益を政治資金とする決まりで、本来は献金とは別枠の政治資金集めです。しかし、パーティーの利益率があまりに高いと会費が催事の正当な対価とは言えなくなり、事実上の献金ではないかという問題が生じる。

 小泉氏のパーティーも飲食なしで会費2万円というのは果たして催事の体裁が整っているでしょうか。政治資金パーティーが政治資金規正法の抜け道になっていることを示す事例に見えます」

 だからこそ、国会では政治資金パーティーの全面禁止まで議論されており、個人のパーティーを延期・中止する議員も少なくない。自民党の他の議員からは、「小泉氏が威勢のいい派閥批判ができるのは、派閥に頼らずに資金集めができるから。政治とカネについて問題意識が高いとは思えない」という声も上がる。

 小泉事務所に聞くと、「政治資金パーティーは、法令に従い適正に開催しています。その収支は当該年分の収支報告書に記載いたします」と答えた。

 法の抜け道を使って何が悪い──それが小泉氏の「政治とカネ」に対する姿勢のようだ。

※週刊ポスト2024年3月1日号

関連記事

トピックス

水卜麻美アナ
日テレ・水卜麻美アナ、ごぼう抜きの超スピード出世でも防げないフリー転身 年収2億円超えは確実、俳優夫とのすれ違いを回避できるメリットも
NEWSポストセブン
撮影現場で木村拓哉が声を上げた
木村拓哉、ドラマ撮影現場での緊迫事態 行ったり来たりしてスマホで撮影する若者集団に「どうかやめてほしい」と厳しく注意
女性セブン
退職した尾車親方(元大関・琴風)
尾車親方、相撲協会“電撃退職”のウラで何が…「佐渡ヶ嶽理事長」誕生を目指して影響力残す狙いか
週刊ポスト
5月13日、公職選挙法違反の疑いで家宅捜索を受けた黒川邦彦代表(45)と根本良輔幹事長(29)
《つばさの党にガサ入れ》「捕まらないでしょ」黒川敦彦代表らが CIA音頭に続き5股不倫ヤジ…活動家の「逮捕への覚悟」
NEWSポストセブン
5月場所
波乱の5月場所初日、向正面に「溜席の着物美人」の姿が! 本人が語った溜席の観戦マナー「正座で背筋を伸ばして見てもらいたい」
NEWSポストセブン
氷川きよしの白系私服姿
【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
女性セブン
田中みな実、寝る前のスマホ断ちで「顔のエラの張り出しがなくなった」 睡眠の質が高まり歯ぎしりが軽減された可能性
田中みな実、寝る前のスマホ断ちで「顔のエラの張り出しがなくなった」 睡眠の質が高まり歯ぎしりが軽減された可能性
女性セブン
AKB48の元メンバー・篠田麻里子(ドラマ公式Xより)
【完全復帰へ一直線】不倫妻役の体当たり演技で話題の篠田麻里子 ベージュニットで登場した渋谷の夜
NEWSポストセブン
”うめつば”の愛称で親しまれた梅田直樹さん(41)と益若つばささん(38)
《益若つばさの元夫・梅田直樹の今》恋人とは「お別れしました」本人が語った新生活と「元妻との関係」
NEWSポストセブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン