当の水原氏はドジャースを解雇されて以来、行方知れず。自宅はカリフォルニア州ニューポートビーチの高級マンションだが、違法賭博が発覚して以降、まったく姿を見せていない。
「おそらく自宅には一度も戻っていません。荷物をまとめることもなく、妻、愛犬と一緒に忽然と姿を消したんです。わかっていることは、韓国から帰国したチーム便には同乗していなかったということだけ。『韓国からフェリーに乗って第三国へ消えた』『北海道を経由してアメリカに帰国した』などの怪情報が飛び交っています」(前出・現地特派員)
妻と一緒に雲隠れを続ける水原氏の周辺では“姿を消したのは、命の危険を察知したから”という、おどろおどろしい話まで飛び出している。
「『オータニの名前は、おれの信用を上げるのに使える』と豪語していたボウヤー氏ですが、水原氏のスキャンダルが明るみに出てからは、どんなメディアにも一切口を割っていません。資金の流れについて、彼にしゃべられると都合の悪い勢力がいるのは間違いない。
借金を抱えていた水原氏にも、裏社会からさまざまな脅しがあったはず。だからこそ、大谷選手のお金にまで手をつけてしまったのでしょう。ボウヤー氏にからめ捕られ、借金でどんどん追い詰められていった水原氏が、命の危険を感じる瞬間があったとしても当然のことです」(別の在米ジャーナリスト)
アメリカ人は大谷を信用していない
かつての親友が消息不明となる中、前述の記者会見では「正直、ショックという言葉が正しいとは思わないし、うまく言葉には表せないような感覚でずっと過ごしてきた」と複雑な心境をのぞかせた大谷。前出の在米ジャーナリストは、最近の彼の様子を次のように語る。
「練習も試合も淡々とこなしているようには見えますが、もともと周囲に自分の考えを明かすタイプではないので本心はわからない。ただ、プレーに影響がないわけはないでしょう。実際、開幕から33打席連続ノーアーチで、自己ワースト記録を更新してしまいました(4月2日現在)」