日課である赤坂御用地内の散策を続けられているという(’23年8月、長野県)撮影/JMPM)

日課である赤坂御用地内の散策を続けられているという(2023年8月、長野県。写真/JMPA)

 振り返れば、秋篠宮家の眞子さんは大学の卒業式の翌々日に、佳子さまは卒業式当日にご挨拶のため当時の御所へ向かわれた。悠仁さまも、小学校ご卒業の当日、中学校ご卒業の翌日に、それぞれご挨拶された。中学ご卒業時は令和であり、仙洞御所に向かわれた。愛子さまの高校ご卒業は新型コロナの感染拡大時期だったため除外したとしても、上皇さまと美智子さまにご挨拶をされていない状況は、慣例を覆すものだと言える。

「どうしても、天皇と皇太子時代の両家の“途絶状態”を思い出してしまいます。まだ愛子さまが幼かった頃、上皇ご夫妻と天皇ご一家はほとんど交流がありませんでした。かたや、秋篠宮家とは、静養先で合流されるなど、密にコミュニケーションを取られていた。そうした関係性は、それぞれの家に付き従う職員にも伝播し、職員同士の希薄な関係にもつながりました」(前出・宮内庁関係者)

 それが垣間見えたこともあった。今年の元日、両陛下は上皇ご夫妻へのご挨拶に向かわれなかった。秋篠宮ご夫妻や佳子さま、悠仁さまが足を運ばれたのにもかかわらずだ。

「美智子さまのご判断で、両陛下にだけは“ご招待”がなかったからだとされています。元日の両陛下のスケジュールは儀式をはじめとしてとにかく多忙で、雅子さまのご体調を気遣われたのでしょう。ただ、“新年の挨拶”は一般的な家庭でも当たり前のものですし、雅子さまの無理のない範囲を側近らが共有すれば、実現できたはずです」(前出・宮内庁関係者)

 残念ながら、それと同じことが愛子さまのご卒業に際しても起きてしまったのだろうか。

「たしかに、卒業式から間髪入れずに地方訪問、さらに日赤入社を迎えられ、愛子さまは多忙を極められていました。それでも、愛子さまは美智子さまにご挨拶されたいというご意向だったそうです。一方の美智子さまも、孫娘のお祝いにお会いになりたかったことは間違いありません。孫の大学卒業と就職の報告を喜ばない祖父母などいるはずがありません。

 ところが、そうした双方のお気持ちを職員が察して調整できなかったため、“ご挨拶しない”という、傍から見れば緊迫の状況を引き起こしてしまったのではないか」(別の宮内庁関係者)

 愛子さまは、すでに次に目を向けられている。

「日赤での業務は、ボランティアの育成や研修などが中心で、皇族としての務めに直結するものです。また、すでに数多くの公務の依頼が舞い込んでおり、愛子さまのなさりようが、そのまま令和皇室のイメージを左右すると言っても過言ではありません。愛子さまは、ご自身がそうした重要な立ち位置にいることを理解されているはずで、いまは社会人になる準備を最優先にされたのでしょう」(皇室ジャーナリスト)

 すでに両陛下も、愛子さまの本格始動後に完成する「新しい天皇家」に向けて動き出されている。

「4月中にも再度、能登半島地震の被災地を訪問されることが検討されています。また、6月にはイギリスを公式訪問される予定です。同様に愛子さまも明日を見据え、皇室の未来を両陛下とご一緒に形作ろうという志向をお持ちなのでしょう」(前出・皇室ジャーナリスト)

 いずれ、愛子さまには美智子さまとのお話の機会がくるだろう。そのときには、卒業と就職の喜びはもちろん、社会人としての充実の日々を、感謝とともに伝えられるに違いない。

※女性セブン2024年4月18日号

関連記事

トピックス

2013年に音楽ユニット「girl next door」の千紗と結婚した結婚した北島康介
《金メダリスト・北島康介に不倫報道》「店内でも暗黙のウワサに…」 “小芝風花似”ホステスと逢瀬を重ねた“銀座の高級老舗クラブ”の正体「超一流が集まるお堅い店」
NEWSポストセブン
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志と浜田雅功
《松本人志が11月復帰へ》「ダウンタウンチャンネル(仮称)」配信日が決定 “今春スタート予定”が大幅に遅れた事情
NEWSポストセブン
夏レジャーを普通に楽しんでほしいのが地域住民の願い(イメージ)
《各地の海辺が”行為”のための出会いの場に》近隣住民「男性同士で雑木林を分け行って…」 「本当に困ってんの、こっちは」ドローンで盗撮しようとする悪趣味な人たちも出現
NEWSポストセブン
“新庄采配”には戦略的な狙いがあるという
【実は頭脳派だった】日本ハム・新庄監督、日本球界の常識を覆す“完投主義”の戦略的な狙い 休ませながらの起用で今季は長期離脱者ゼロの実績も
週刊ポスト
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《北島康介に不倫報道》元ガルネク・千紗、直近は「マスク姿で元気がなさそう…」スイミングスクールの保護者が目撃
NEWSポストセブン
娘たちとの関係に悩まれる紀子さま(2025年6月、東京・港区。撮影/JMPA)
《眞子さんは出席拒否の見込み》紀子さま、悠仁さま成年式を控えて深まる憂慮 寄り添い合う雅子さまと愛子さまの姿に“焦り”が募る状況、“30度”への違和感指摘する声も
女性セブン
電撃結婚を発表したカズレーザー(左)と二階堂ふみ
「以前と比べて体重が減少…」電撃結婚のカズレーザー、「野菜嫌い」公言の偏食ぶりに変化 「ペスカタリアン」二階堂ふみの影響で健康的な食生活に様変わりか
週刊ポスト
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者が逮捕された
「ローションに溶かして…」レーサム元会長が法廷で語った“薬物漬けパーティー”のきっかけ「ホテルに呼んだ女性に勧められた」【懲役2年、執行猶予4年】
NEWSポストセブン
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
「なぜ熊を殺した」「行くのが間違い」役場に抗議100件…地元猟友会は「人を襲うのは稀」も対策を求める《羅臼岳ヒグマ死亡事故》
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《北島康介に不倫報道》元ガルネク・千紗「アラフォーでも美ボディ」スタートさせていた“第2の人生”…最中で起きた波紋
NEWSポストセブン
駒大苫小牧との決勝再試合で力投する早稲田実業の斎藤佑樹投手(2006年/時事通信フォト)
【甲子園・完投エース列伝】早実・斎藤佑樹「甲子園最多記録948球」直後に語った「不思議とそれだけの球数を投げた疲労感はない」、集中力の源は伝統校ならではの校風か
週刊ポスト
音楽業界の頂点に君臨し続けるマドンナ(Instagramより)
〈やっと60代に見えたよ〉マドンナ(67)の“驚愕の激変”にファンが思わず安堵… 賛否を呼んだ“還暦越えの透け透けドレス”からの変化
NEWSポストセブン