「京都出身の彼女は養成所時代、『エー・チーム』の社長に『看板女優になりますから、私を事務所に入れてください!』と、直談判したそうです。2012年から所属となり、NHKの朝ドラ『あさが来た』ほか数々の作品に出演し、『UR都市機構』や『日清食品』など大企業CMに抜擢され、2017年には『ブレイク女優ランキング』1位に選出されました。『エー・チーム』には、酒井若菜さん、臼田あさ美さん、松本まりかさんも所属していましたが、あくまでも事務所の“長女”は吉岡さんでした」(同前)
だが、前出の芸能プロ関係者は、「長女・広末さんの抜けた穴を外部から来た長女・吉岡さんで埋めることは難しい」と、指摘する。
「芸能界において、どれだけ自分が事務所から必要とされているかを気にする女優は多い。例えば車です。同じ現場の場合でも先輩が事務所の車で移動したら、後輩は電車で現場へ向かうのが通例です。
ほかにも、新しい事務所車は必然的に先輩専用となり、後輩は古かったり車内の狭い車になったりもします。事務所は先輩と後輩の差を明確にすることで、女優らに序列がわかるように示すのです」
事務所にとっての「吉岡」の序列は
事務所にとっての“長女”とは何か。そのわかりやすい例が、事務所のホームページに掲載されるプロフィールの位置だという。
「大手事務所では看板女優やタレントのプロフィールを、もっとも目立つ最上部に配置することが多いです。人気女優を多く抱える事務所の場合は、並びを五十音順にするなど、プロフィール写真の位置に理由付けができるように工夫しています。
今回、『フラーム』に吉岡さんが移籍すると発表され、業界関係者の中では、あれだけの人気女優がいるなかでプロフィールの順番をどうするのか。どの位置に吉岡さんを配置するのかが注目されていましたが、オフィシャルサイトを見て吉岡さんのプロフィールの配置に驚きました……」(同前)