日米通算2000本安打を記録(時事通信フォト)
「記念ボール」へのスタンスの違い
ちなみに今季は、大谷の移籍第1号のホームランボールをキャッチしたファンとの“ボール返却騒動”も報じられたが、現役時代の松井氏はそうした記念ボールにこだわらないスタンスが目立っていた。
松井氏は日米通算2000本安打を記録した際には、「テキサスヒットではないですが、太陽光を気にしての落球なので、太陽からの恵みのヒットですね(笑)。一度失策の判定があったので、記念ボールもどこかに行っちゃいました」と語っている。日米通算500号ホームランの記念ボールも、フロリダ在住の15歳の少年がゲットしたことを聞くと、「しょうがないよね」と簡単に諦めた。石川県の実家に併設した「松井ベースボールスタジアム」に飾るものがないのでは、と関係者が心配したほどだった。
「松井氏が175本を打つのに1236試合かかっているのに対し、大谷は740試合(打者としては725試合)で達成している。イチロー氏の通算3089安打は無理かもしれないが、ほとんどの日本人通算最多成績は大谷が塗り替えるでしょう。ただ、それでも大谷とは違った魅力のあった松井氏の姿が、ファンの記憶から薄れることはないでしょう」(前出・スポーツ紙デスク)
