夫は元プロ野球選手の金石昭人氏(インスタグラムより)
年下の共演者からは「every.のお母さん」
これはまるで、コロナ禍、藤井貴彦アナが視聴者に呼びかけ続けた真摯かつ温かみのあるメッセージとそっくりではないか。
そんな藤井アナが今年3月22日、14年間メインを務めた『~every.』を卒業した日のラストメッセージも甦ってきた。
「自分のことを言うことが苦手」「誰かの背中を押すことしか自分にはできないのかなと。だから一緒にいる仲間がすごくありがたかったです」と感謝を伝えた後、藤井アナは突然、
「特に陣内さん、本当に……」と彼女のほうを向き、「陣内さんがいなかったら私、『news every.』、14年間、やれなかったと思います」「結婚してるわけじゃないんですけど、本当に仲良くさせてもらって」と涙目で照れ笑いをした藤井アナ。
年少の共演者たちから「every.のお父さん」と呼ばれていたのが藤井アナ、そして「every.のお母さん」と呼ばれていたのが陣内氏だった。
その二人が半年と間を置かずに卒業してしまう。9日の氏による卒業コメントの後、堪らず入ってきたのは鈴江奈々アナで、「私たちが陣内さんに支えてもらっているので、たくさん感謝の気持ちを伝えたいんですけど、このタイミングで視聴者の皆さんにお伝えしたのも、『パラリンピックが閉幕したら』という陣内さんの強い想いがあって」と説明。「27日まで引き続き全力でお願いします」と言い、互いに頭を下げ合っていた。
藤井アナに代わって、徳光和夫氏をはじめ同局のOBが「No.1」と絶賛する鈴江アナと、『スッキリ』で加藤浩次に鍛えられたオールマイティーな森圭介アナがメインとなり、斎藤佑樹氏や桐谷美怜らも加え、明らかな若返りを図った4月からの『~every.』。
そんな彼らの重石となっていたのが陣内氏であり、多くのスタッフと共に番組を作り、伝える、いわば“団体戦”の監督をスタジオの内外で担っていたのも陣内氏であるように私には見えていた。
とは言え、「お母さん」と呼ばれていたように、優しく見守るような面もあった陣内氏。振り返れば、バドミントンの後輩選手の不祥事や事故を伝えなければならないこともあったし、共演者の謹慎や、それが理由になった卒業もあったので、「お母さん」としては、気をもむことも多々あっただろう。