都合のよい動物愛護ビジネスが横行していると語る
かつては、“引き取り屋”という酷い業態がありました。質の悪い“老犬ホーム”のようなものです。ただそれでは批判を受けるので、現在は動物愛護団体にひきとられ保護犬・保護猫となります。そして希望する方に高い譲渡金、例えばフードの定期購入をさせたり、保険に加入させたり、医療費をとったりして、実際にペットショップで売っているくらいの金銭を要求して“ビジネス”につなげています。
当初は純粋な愛護団体だったけれど悪質な繁殖業者と持ちつ持たれつの関係になってしまったケースもあります。繁殖業者から犬猫を引き取り、保護犬、保護猫として、高額で譲渡している」
──殺してしまうよりはマシですが、出自を偽るのはひどいですね。元繁殖犬と分かっていて飼う人だって、探せば見つかる気がします。
「はい。団体にもよりますが、保護団体にもさまざまな問題があります。高額な譲渡費もそうですし、それぞれの動物たちの情報がしっかり管理されていないケースも多い。
不妊去勢手術されていたのにもかかわらず譲渡時に『されてない』と聞かされ、里親さんになった人が病院に行って、実際に手術を受けさせてお腹を開いたら、もう手術されていたことがありました。必要のない切開をされたんです。これはかなり有名な団体で実際に起きていることです」
