主人の誠さん(享年65)は軽いうつ病やアルコール依存症のような状態になり、入院したこともあった
営業マンだった夫の晩年は闘病生活に
基本的にあまり落ち込まず、くよくよしないという東海林さんだが、「大変だった」と振り返るのが夫・誠さんのケアだ。
「主人は会社の営業マンだったの。昔の会社員が企業戦士といわれていたように、主人も猛烈に働いていたから、60歳を過ぎて会社を辞めると燃え尽きたようになっちゃったのね。1日中どこにも出かけようとせずボーッとしてお酒を飲んでいたから、明るい洋服を着せて、銀座へ連れ出したり、賑やかなお店で食事をしたり、できるだけケアをしていました」
しかし、誠さんは軽いうつ病やアルコール依存症のような状態になり、入院したこともあった。
「家の中のアルコールは捨てたり隠したりしても、主人は探し出して飲んでいたから、仕事から帰る道すがら『今日はどうしていただろう』と心配でした。そういう時期はいつ頃、何年ぐらいあったかしら……。もう覚えていないわね」
