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《追悼・長嶋茂雄さん》金田正一氏に明かした“第二次政権”時の本音 松井秀喜が不調でも「打っても打たなくても4番から外すことはできません」とキッパリ

週刊ポストの名物企画でもあった「ONK座談会」2003年開催時のスリーショット(撮影/山崎力夫)

週刊ポストの名物企画でもあった「ONK座談会」2003年開催時のスリーショット(撮影/山崎力夫)

「ミスタープロ野球」長嶋茂雄さんが亡くなった。ミスターが、通算868本塁打の世界記録を持つ王貞治氏、史上最多の通算400勝をあげた“カネやん”こと金田正一氏との3人で丁々発止のやり取りを繰り広げてきた週刊ポストの新年号名物企画が『名球会ONK座談会』だ。長嶋さんを偲んで再録する。

「用兵についてのミスは、ボクが責任を取ればいいこと」

 オフのONK座談会で話が弾むのは、シーズン中の“布石”があったからだろう。1993年にミスターが巨人で第二次政権をスタートさせて以降は、カネやんが誌上総監督として3月の春季キャンプ、7月の巨人の札幌遠征、11月の秋季キャンプでミスターを直撃取材。そこでの話題がオフのONK座談会につながった。

 1994年は前年オフの中日からの落合博満獲得が奏功し、7月の札幌シリーズで2位に7.5ゲーム差をつけていた。

金田:落合効果というのはたしかにあったな。

長嶋:やっぱりありました。落合効果というのは、春先の松井(秀喜)の成長につながり、外国人選手にもいい形で波及効果を及ぼす。去年、落合のために中日戦を5ゲームも落としています。特に斎藤(雅樹)、桑田(真澄)という主軸が落合に苦手意識を持っていた点なんです。

金田:それが今年は敵が味方になったということか。

長嶋:そう、5つ負けていた原因を取り除き、逆にこっちへ来てもらえば倍の10になって返ってくるわけです。

 チームの調子が悪い時も取材拒否はなかった。

 1998年は松井のスランプ、清原和博の肉離れによる戦線離脱など2年連続Bクラスのピンチだった、5月の取材でこんなやり取りが。

金田:4番松井の不調は心配じゃな。

長嶋:なんといってもベンチが4番に任命したわけですから、打っても打たなくても松井を4番から外すことはできません。それだけに早く役割が果たせるように頑張ってもらいたいと祈るだけです。

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