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《1コーナーから2時間特番に》『新しいカギ』「高校生クイズ何問目?」が高校生から高い支持 「純粋にクイズを楽しめる」「負けても納得感」で『高校生クイズ』との違いも 

クイズ企画が人気の番組『新しいカギ』の特番が放送される(公式HPより)

 クイズがブームとなっているなか、高校生を対象にしたバラエティのクイズ企画が人気を集めている。『新しいカギ』(フジテレビ系)で放送されている「高校生クイズ何問目?」がそれで、当初は番組内の1コーナーだったのが今回、特番されることになった。高校生たちからの支持も高まっているという。その魅力について、コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 

* * * 

 20日夜、2時間特番『新しいカギ 高校生クイズ何問目?年間チャンピオン大会2025』(フジテレビ系、19時~)が放送されます。 

 今回フィーチャーされる「高校生クイズ何問目?」は、「学校かくれんぼ」「ティーチャーをさがせ!」などと並ぶ『新しいカギ』の人気企画。『新しいカギ』のメンバーと現役高校生が対戦するクイズ企画ですが、徐々に支持を獲得してゴールデン2時間SPにまで成長したことに驚かされます。 

 現在シーズン3が放送中であり、今回の特番で年間チャンピオンが決定しますが、その人気は高まる一方。すでに全国のクイズ部やクイズ研究会が、40年超の歴史を持つ『全国高等学校クイズ選手権』(日本テレビ系、通称「高校生クイズ」)だけでなく、こちらの大会も目指すようになっているようです。 

 なかには「運や体力にも左右され、たった一問で敗退することもある『高校生クイズ』よりフェアでいい」という声も少なくありません。そもそもテレビ朝日系で放送されていた『クイズタイムショック』のパロディコントとしてスタートした「高校生クイズ何問目?」は、どんなところが支持され、今回のゴールデン特番にのぼり詰めたのでしょうか。 

純粋に多くのクイズを楽しみたい 

 前述したように「高校生クイズ何問目?」は当初、芸人たちが演じる『クイズタイムショック』のパロディコントであり、クイズ対戦の要素も高校生の出演もありませんでした。 

 しかし、一般の高校生を対象にしたクイズ対戦企画にリニューアルしたことで風向きが一変。『高校生クイズ』と同じ各校3人1組のチームで真剣勝負する形式は、クイズに青春をかける高校生たちと、それを見守ってきた視聴者にはなじみやすいものでした。 

 リニューアル後は放送を重ねるごとにクイズが進化。どれも最終的に「何問目?」を解答するクイズではあるものの、単に順番を問うクイズだけでなく、学力が必要なクイズ、記憶力を問うクイズ、時事を扱ったクイズ、ひらめきクイズなどの難問がバランスよくミックスされるようになりました。 

 クイズ番組としての醍醐味が上がったことで、クイズに青春をかける学生たちの注目度も徐々にアップ。単なるバラエティのコーナーというより、「情熱を注いで目指すべき大会」という位置付けに変わっていきました。 

 あるクイズ部の高校生とクイズ好きの中学生に「高校生クイズ何問目?」について話を聞いたとき、彼らが魅力としてあげたのは「さまざまな角度から考え抜いて作られた多くのクイズが出題されるため、とことんクイズが楽しめる」こと。彼らの「純粋に多くのクイズを楽しみたい」という思いに応える構成が支持の理由になっているようです。 

 さらに「日本全国をめぐってクイズをする『高校生クイズ』も憧れるけど、決勝戦以外はクイズの数が少なくて短期決戦すぎる」「一発勝負や体力勝負があることも含めて、負けたときの納得感がほしい」などと“本家”の問題点も語っていました。 

 確かに「高校生クイズ何問目?」は、出場すること自体のハードルは高い一方で、「出場できればとことんクイズを楽しめる」という傾向が見られます。これはクイズ好きの高校生たちが「自分たちがいかにクイズ好きで、多くのクイズをフェアな形式で競い合いたいか」という気持ちの表れでしょう。 

 いずれにしても、すでに「『高校生クイズ何問目?』に出場するためにこの高校に入った」という出場者が現われていることからも、人気の高さと熱気がうかがえます。 

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