小林ひとみ
「そう声をかけられたことはまったく嫌な気はしませんでした。むしろ夫がファンだなんてことを認めた上でサインを私にお願いしてくるそのお母さんはなんて寛大だと思いましたし、女性からそのように声をかけられることが嬉しかったですね。
そのお母さんとはわりと打ち解けてお話したりもしましたし、聞かれてもないのに言うこともありませんでしたし、いい環境に恵まれたなあと思います」
バイブルは『笑う犬』
子供が成長するなかでのストリップなどの活動。何か思い悩むことなどはなかったのだろうか。
「子供たちはのびのび育ちました。勉強嫌いの私の血をそのまま受け継いだみたいで(笑)、大学進学はしませんでしたけど、長男は車好きでフォーミュラ3やGT300のレーサーとして活動していた時もあったし、次男は後に私が経営するクラブの経理を手伝ってくれたりもしましたし。
ただやはり幼少期に一緒にいられなかったことへの悔いはあったから、一緒にゲームしたりして交流する時間を意識して持つようになりました」
小林さんがテレビゲームをしている姿がまったく想像つかないが、実は小林さんはかなりのゲーム好きだった。
「ファミコンからスーファミにプレステにXboxとか、ゲーム機はほとんど持っていますよ。子供とも一緒に遊ぶけど、『ファイナルファンタジー』とか『ドラクエ』とか大好きだし、『テイルズ オブ ファンタジア』とかのテイルズシリーズなんて大好きですね。
あとね、テレビは『笑う犬』が大好きで、特にウッチャン(内村光良)が演じる小須田部長が大好きでした。彼の『がんばれ〜負けんな〜力の限り生きてやれ〜』って歌は、私自身が辛い時に、何度も歌いました(笑)」
小須田部長のこの歌は、後の銀座のクラブをオープン以降に心の支えとなったようだ。小林さんは2003年にAVからの引退を宣言したが、その後も裸のイメージ作品を発売したり、ドラマ『特命係長 只野仁』では濃厚なベッドシーンを演じるなどした。
だがそれも、「いつまでもできることではない」と思っていたという。
