米当局などが公開したプリンスグループの被害者とみられる男性
日本にも伸びていた「プリンス・グループ」の魔の手
「同グループは2022年から2024年にかけ、日本国内で少なくとも3つの関連企業を立ち上げていた。拠点は東京と大阪にありましたが、いずれもすでに閉鎖されています。カンボジアなど、アジアにおける犯罪収益を日本の不動産市場や金融システムを通じて洗浄していた可能性もある」(前出・外信部記者)
法人登記によれば、チェン氏はこのうち1社で代表取締役となっている。さらに2024年1月末には東京・港区に居を移していることも確認できた。不動産紹介サイトなどによると、この物件は賃料が100万円以上の“超高級マンション”。過去には15億円以上で売られている居室もあった。
しかし同氏が日本に籍を置いたのは短い期間だった。米国から制裁があった月に、チェン氏はもといたカンボジアに住所を戻している。
「関係筋によると、チェン氏は過去にたびたび日本を訪れていた。居住地をカンボジアからわざわざ移したのは、日本の在留資格(経営・管理ビザ)を狙う目的もあったのではないかと囁かれています」(同前)
世界中の人々を標的に巨額の犯罪収益をあげていたチェン氏。中国公安省は近日中に、他のグループ関係者を指名手配して自首を促すとしている。アジア最大級といわれる国際犯罪組織の全貌が暴かれる日は近いのだろうか──。
