芸能

朝ドラ『エール』古山家セットの舞台裏を番組美術チーフに聞く

朝ドラ『エール』で主人公が住む福島の古山家

 現在放送中のNHKの連続テレビ小説『エール』。第4週では、古山裕一(窪田正孝)と関内音(二階堂ふみ)が音楽に導かれ、手紙を通して知り合うことに…。物語の舞台となる福島の古山家にはかなりのこだわりが詰まっている。

◆呉服屋を営む古山家は純和風テイスト

 裕一の家となる老舗呉服屋『喜多一』は、モデルとなっている作曲家・古関裕而さんの実家『喜多三』をベースに、美術チーフの日高一平さんがデザインした。

「写真が残っていたので、かなり寄せています。時代劇に出てきそうな蔵造りの立派なお店でしたね」(日高さん)

 ちなみに、この頃の呉服店はいまでいうところのハイブランドショップ。

 なかでも『喜多一』は福島ではトップクラスという設定なので、店構えも派手な感じに作り込んだ。

 朝ドラでは家のまわりもスタジオセットで撮ることが多いが、広い目抜き通りに面した感じを出すために、オープンセットで撮影。

 明治~昭和初期の町並みが再現されたエリアにある家に、なまこ壁などの装飾を施して仕上げたという『喜多一』は、純和風のたたずまい。住居部分とは格子戸で仕切られており、居間には裕一が音楽に惹かれていくきっかけとなった蓄音機が置かれている。

 1階には居間と三郎(唐沢寿明)・まさ(菊池桃子)夫婦の寝室や客間があり、2階は子供部屋。裕福な家ということで、裕一はもちろん、次男の浩二(佐久本宝)にも個室が与えられている。

「裕一の部屋は窓から太陽の光が入るように作りました。机に向かったとき光がきれいにあたるように」(日高さん)

 これから、この机に向かって作曲をする裕一が楽しみだ。

【1階・客間】
 客間は、新しい物好きの三郎が集めた舶来ものが満載。絨毯の上にソファを置き、壁は赤! 福島の伝統工芸品など、さまざまなものが飾られている。

【1階・寝室】
 明治時代の出産は、自宅で行うのが一般的。まさも夫婦の寝室で産婆さんの手を借りて、裕一と浩二を産んだ。部屋の前には中庭があり、障子越しに柔らかな光が差し込む。

【喜多一・店間】
 京都から仕入れた反物や結城紬など高級品がズラリと並び、ちりめんの袋物なども扱っていた喜多一。しかし不況のあおりを受けて白無地の織物ばかりになっていく……。

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