小池百合子一覧/5ページ

【小池百合子】に関するニュースを集めたページです。

「喫緊・前広・フェーズ」、政治家・役所の伝わりづらい言葉
「喫緊・前広・フェーズ」、政治家・役所の伝わりづらい言葉
 新型コロナウイルスの感染拡大や東京オリンピック・パラリンピックの延期により、首相や知事の会見を目にする機会が増えた。そこで感じるのが政治家の発言のわかりづらさ、伝わりづらさだ。しかし、どんな難解な言い回しも簡単な言葉に置き換えられるのだ。 昨今の政治家や知事の会見では、日常生活ではあまり使わないカタカナ語や、漢字を多用した難しい言い回しをよく耳にする。 たとえば安倍晋三首相のこんな言葉。〈今般の新型コロナウイルス感染症の発生により医療崩壊が懸念されております。問題解決は喫緊の課題であり、国民のみなさまの不安を払拭すべく可及的速やかに諸般の対策を講じるべきと考えます。必要な措置は躊躇なく実施してまいる所存でございます。〉 簡単に言い換えれば、「このたびの新型コロナウイルス感染症の発生で医療崩壊が心配されていて、素早く対応すべき課題です。国民のみなさまが不安を感じることのないよう、できるだけ早くさまざまな対策を行うべきと考えています。必要な対策はためらわずに実施しようと思います」と、この程度の内容だ。 一方、小池百合子東京都知事は“カタカナ語”を頻繁に使う。〈現状は新しいフェーズに入っているということであります。都と致しましては、さまざまなニーズに応えていくため、ガイドラインに沿って政策のブラッシュアップを図り、対策を進めてまいりたいと思います。〉 こちらも簡単に言い換えると、「いまは新しい段階に入っています。都としては、さまざまな要求に応えるため、指針に沿って政策を改良し、対策を進めていきたいと思います」という内容である。 これらの難しい言葉は“あたかも知っていて当然”とばかりに用いられているが、実際、どれだけの人が理解しているのだろうか。 最近は、そうした状況の改善に動き出した自治体が複数存在する。その1つ、千葉県の銚子市役所では『お役所言葉改善みちしるべ』というマニュアルを2018年に発行した。「お役所言葉は堅苦しい、曖昧で回りくどいといった悪い印象を市民に与えます。その結果、市政への理解を妨げ、信頼を損なう原因になっていました」と担当者は言う。 そこで銚子市は全職員にアンケートを実施し、普段使いがちな難解語や窓口でのトラブル例など多くの声を集め、手引書を作成した。「お役所言葉の具体例と改善例」や「わかりやすい文書の書き方」といった項目のほか、200近い難解語やカタカナ語の言い換え例が掲載されている。「すでに手引書を作成していた他自治体を参考にしつつ、役所内で使用頻度の高いものを改善例として採用しました。また、誤用しがちなポイントも解説しています。たとえば、こんな具合です。●『鋭意』は“がんばって”という意味だけど、がんばるのは当たり前なので使用しない。●『粛々と』は“静かに、おごそかに”という意味なので、『着実に』という意味で使うのは誤用。 具体的な理由や注意点を添えつつ、職員の理解を深めるようにしました」(市担当者・以下同) これまでは、お役所言葉による問題が起きていた。「市民から『上から目線だ』という職員への苦情がよくありました。専門用語などの難解な言葉を使っていたことがそういう印象を与える一因になっていたと考えています。また『検討してまいります』と発言した職員に対して、『曖昧な言葉を使うな』と指摘されたこともありました」 今回のコロナ禍における首相の発言や、小池都知事らが多用した「クラスター(=感染者集団)」や「オーバーシュート(=爆発的な患者の急増)」などの言葉についても、気になる点があったという。「安倍首相の『前広に(=あらかじめ、前もって)』という言葉は難しいと感じました。また『クラスター』などの聞き慣れないカタカナ語は印象に残りやすいので注意喚起の効果が強まるかもしれませんが、言い換えや解説を添える配慮が必要です。特に、高齢者に対してカタカナ語は控えるべきだと思います」 型にはまった言葉を連ねるのではなく、受け手の身になってわかりやすさを重視する。こうした取り組みをすべてのお役所で見習ってほしい。※女性セブン2020年7月2日号
2020.06.19 07:00
女性セブン
議論に終止符が打たれるか(時事通信フォト)
小池百合子都知事 コンプレックス抱え、背伸びしてきた半生
 前回の東京都知事選で「崖から飛び降りる覚悟で」と演説した彼女は、290万票超の得票で圧勝した。あの熱狂から4年。無風状態といわれた都知事選の風向きに変化が訪れ始めた──。 滑らかな堂々たる口調で、万能感溢れる雰囲気が一変、厳しい表情に変わる。緊張と動揺からか一瞬表情が揺らぐが、すぐ立て直す。久しぶりにマスクをとってのぞんだ小池百合子東京都知事(67才)の都知事選出馬会見。その“素顔”が垣間見えた瞬間だった。 7月5日投開票の都知事選で再選をめざす小池知事にふってわいた学歴詐称疑惑。5月末に発売された話題の書『女帝 小池百合子』(石井妙子著、文藝春秋刊)が発端となった。「カイロ大学の卒業証書の原本を出すことは可能かという記者の質問に、正対して答えないまま会見は終わりました。小池知事が疑惑を否定した形ですが、長年にわたる取材を基に書かれた“真実”は無視するにはディテールがありすぎる。その証書が本物かどうかなど裁判をして紙の古さを確認するなどしない限り、もう誰にもわからない。このまま『女帝』が問題提起した『学歴詐称疑惑』は藪の中でしょうね」(都政担当記者) 小池知事が前回の都知事選に立候補したのは2016年6月。自民党東京都連の意向に背いて、いち早く出馬を表明した小池知事は、孤立無援の状態で選挙に挑んだ。 前回の都知事選で小池知事が一気に勢いを持った一幕がある。石原慎太郎元都知事から「大年増の厚化粧がいるんだな、これが」とこき下ろされたときのことだ。「この発言に対し、小池さんは『顔のアザを隠すためです』と怯まず冷静に切り返しました。以降、『女性のコンプレックスを攻撃する旧態依然の男社会に立ち向かうヒロイン』という印象が小池さんにつきました。女性票を集め、都知事選の圧勝劇が生まれました」(前出・都政担当記者) 圧倒的なカリスマ性で支持を集めた小池知事。日本初の女性総理との呼び声も高く、“ガラスの天井”を初めて破るかと期待された。 だが『女帝』では、学歴に関する疑惑だけでなく、これまでのパブリックイメージを覆す半生が綴られている。 東京在住50代の女性は困惑してこう話す。「初めは男性陣がよってたかって小池知事を攻撃している図式にみえたので、彼女を応援していた。ただ、なぜすぐに証書を見せてくれなかったのか。彼女の半生がもし嘘だらけだとしたら何を信じていいかわからない。怖いです」 別の60代の女性の話。「本、読みましたよ。ちょっと信じられない気持ちです。コロナでもテキパキ、活躍されているでしょう。見た目もオシャレでかっこいいですし。その辺りの男性政治家より決断力も度胸もあって好きでした。ただ、そういう目で見ると、前回の都知事選の待機児童ゼロや満員電車ゼロなどの公約は全然守られていないし、いったい本当はどういう素顔なのだろうと…」◆アザと父に翻弄された知られざる少女時代 小池知事は1988年にテレビ東京『ワールドビジネスサテライト』の初代キャスターに就任、語学力とトーク力を武器としてテレビを中心に活躍。だが、1992年には億単位のキャスター収入を捨て、細川護熙氏(82才)が結党したばかりの日本新党から参院選に出馬し、初当選した。「その後も節目節目で抜群の嗅覚を発揮、細川さんだけでなく小泉純一郎さん(78才)や小沢一郎さん(78才)ら大物政治家の寵愛を受け、環境大臣や防衛大臣という要職を歴任しました。“政界渡り鳥”と揶揄されてきましたが、半面、男社会の永田町を生き抜いて、都知事にまで上り詰めた稀有な女性政治家であることは否定できません」(政治ジャーナリスト) 過去に本誌が「政界渡り鳥」といわれることへの感想を尋ねると、小池知事はこう答えた。「私が権力者のところに渡るのではなく、私のサポートでその人が権力者になるんです(笑い)」 これまで、逆風の中でも崩さなかった強気の姿勢。だが、明かされた彼女の半生は悲哀の道だった。『女帝』には右頬のアザを気にしながら幼少期を過ごしてきたこと、父の嘘や期待に苦しめられたこと、学生時代に親しいと呼べる友人がいなかったことが丹念に描かれている。また、カイロ時代に学生結婚し、1年もたたずに離婚したことを極力他言せず過ごしてきたとも。「小池知事は育ちのよい“芦屋の令嬢”というように振る舞ってきたが実態は違う。豪邸でないことを隠すように過ごし、有名なお嬢様学校では成績もよくなく目立たず、アルバイトをしながら糊口をしのいでいた。そんな少女時代のエピソードを耳にすると、堂々と振る舞えば振る舞うほど、彼女のマスクの下にある本当の姿を垣間見てしまった気持ちになります。彼女は小さい頃の話は本当に口にしないんです」(小池氏を知る永田町関係者) 小池知事は生まれつきの右頬のアザをいつも気にしていた。「石原さんに“厚化粧”と揶揄されたときには当意即妙に切り返しましたが、右頬のアザは実際長い間彼女のコンプレックスだった。容姿や経済状況など彼女はコンプレックスを抱えていたからこそ、その反動で自分を大きく見せようと背伸びして振る舞ってきた人。堂々と陽の当たる場所を歩いてきた人ではないんです」(前出・永田町関係者) 小池知事はそのアザについても、「すべてのエネルギーのもと」と嘯く。《母は私には何も言わなかったけれど人に言っているのを聞いたことがあるの。百合ちゃんは女の子なのに可哀相って……。コンプレックスではなかったけれど、でもそれがあるからこんなに頑張ってこれたと思う》(『AERA』1992年11月10日号) マスクの下に隠された素顔を明かされて、彼女はいま何を思うのか。 冒頭の記者会見から3日後、小池知事はカイロ大学の卒業証書を報道陣に公開した。「政策論争よりも卒業証書の話ばかりが出てくるのは(選挙戦に)ふさわしくない」 と公開の理由を明かし、いつものように余裕の笑みを浮かべた。 この日は、山本太郎・れいわ新選組代表も立候補を表明し、無風だとみられていた都知事選が混沌としてきた。運命の投開票は7月5日だ。※女性セブン2020年7月2日号
2020.06.18 16:00
女性セブン
【動画】小池百合子のカイロ大学 卒業証書、現物を公開!
【動画】小池百合子のカイロ大学 卒業証書、現物を公開!
 週刊ポストが、学歴詐称騒動のあった小池百合子都知事のカイロ大学の卒業証書を公開しています。 画像は、小池氏が若手議員時代に同誌で「ミニスカートの国会報告」を連載していた当時、その誌面で公開したもの。証書の右上には大学のロゴマーク。透かしも入っていて、学長、学部長らのサインが書かれています。 すでにカイロ大学は、小池都知事が同大学を「卒業したことを証明する」との声明を出しています。これで学歴詐称騒動に決着はつくでしょうか。
2020.06.16 16:00
NEWSポストセブン
小池百合子氏の「カイロ大学卒業証書」を現物公開する
小池百合子氏の「カイロ大学卒業証書」を現物公開する
「無風」と見られていた東京都知事選(7月5日投開票)に降って湧いたのが再選確実とされる小池百合子・都知事(67)の「学歴詐称騒動」だ。渦中の証拠資料を公開する──。 突風はカイロから吹いてきた。小池氏の出馬表明をひかえた6月8日、エジプトのカイロ大学が「小池百合子氏が1976年10月にカイロ大学文学部社会学科を卒業したことを証明する。卒業証書はカイロ大学の正式な手続きにより発行された」と声明を発表し、東京のエジプト大使館がフェイスブックで公表したのだ。 何が起きているのか。発端は5月29日に刊行されたノンフィクション作家・石井妙子氏による『女帝 小池百合子』(文藝春秋刊)。都知事になるまでの小池氏の半生を追った内容である。 その著書の中で石井氏は、カイロ留学時代の小池氏と「同居していた」という日本人女性の証言をもとに、「カイロ大学卒業」という小池氏の経歴に詐称の疑いがあると指摘し、卒業証書にも疑問を呈した。 それに対してカイロ大学が、「カイロ大学及びカイロ大学卒業生への名誉毀損であり、看過することができない」と声明を出したのである。 つまりは卒業証書が“本物なのか”という真贋論争なのだが、肝心の現物は作者の石井氏も見ていないし、都議会で野党に提出を求められても小池氏は提出を拒んでいる。理由は「これまで何度も公表してきた」から。 その画像を本誌は持っている。小池氏は若手議員時代に本誌に「ミニスカートの国会報告」を連載しており、その誌面で公開したものだ。〈元気印の私が目障りでしかたがない人たちが、『小池百合子の学歴詐称疑惑を調査しろ』と、カイロにまでさぐりを入れているとか。残念ながら私のカイロ大学卒業証書はホンモノ。このページで証明します〉(1993年4月9日号) と卒業証書を掲載していた。 石井氏は著書の中で本誌の連載記事をしばしば引用しているが、この卒業証書についてはこう書いている。〈卒業証書らしきものを載せて、「これが証拠の卒業証書」とキャプションを付け紹介している。しかし、名刺の半分の大きさで、何が書かれているのかまったく読めず、「証明」にはなっていない〉(『女帝』より) そこで本誌は「名刺の半分」ではなく、大きく拡大して公開する。 小池事務所にも、「『週刊ポスト』で公表したものが小池が持っている卒業証書と同一です」と改めて確認が取れた。◆〈学士を与えることを決定〉 卒業証書にはアラビア語でこう書かれてある。〈大学理事会は1976年12月29日、1976年卒業生のための文学部の試験結果を精査し、1952年に日本で生まれたコイケユウジロウ氏の娘であるコイケユリコさんに「良」の成績で文学部社会学科の学士を与えることを決定した〉 翻訳したのは、アラブ圏で最高峰のアズハル大学を卒業し、現在は通訳・翻訳家であるカイロ在住のモハメッド・ショクバ氏である。こう語った。「エジプトの大学では父親の名前を入れるのが特徴で、卒業証書としては見たところ何も疑問点はない」 卒業証書と一緒に小池氏から提供されていた卒業証明書には、〈文学部は1952年7月15日に日本で生まれたミスターコイケユリコに1976年10月に文学部社会学科の学位を成績「良」で与えている〉と書かれている。 なぜか小池氏に「ミスター」と男性の敬称がつけられているが、ショクバ氏によると「証明書がそうした雛形のもとに書かれているからで、エジプトの大学の文書では女性なのに男性形で書かれるのはよくあること」という。 これで真贋論争に決着がつくか。※週刊ポスト2020年6月26日号
2020.06.15 16:00
週刊ポスト
安倍首相バラ色発言「コロナに打ち勝った証として五輪を」他
安倍首相バラ色発言「コロナに打ち勝った証として五輪を」他
 新型コロナに関して安倍晋三首相は計8回、総時間460分、国民に向けて会見を開いたが、振り返れば「虚言」「詭弁」「責任逃れ」ばかり。それを検証する。 事態が緊迫する中、3月28日、3回目の首相会見が行なわれた。東京の累計感染者数は3000人に迫り、小池百合子都知事は「オーバーシュートの危険が高まっている」と夜間・休日の外出自粛要請に踏み切っていた。東京五輪の延期も決まった。「ひとたび爆発的な感染拡大が発生すると、欧米の例から試算するとわずか2週間で感染者が今の30倍以上に跳ね上がる。そうなれば(中略)我々の戦略が一気に崩れる」 首相は危機感を露わにした。急務なのは経済対策だった。 景気は大きく冷え込み、休業や失業がどんどん増えていた。官邸では自営業者から大企業経営者まで各分野の代表者を呼んで経済への影響に関する集中ヒアリングを終えたばかり。「昨日まで7回にわたり、現場の声、地域の声を直接、伺ってまいりました。活動の自粛などに伴って、日本経済全体にわたって極めて甚大な影響が生じています。来月のバス予約は前年比で9割減、航空業界もすでに年間の営業利益が全て吹っ飛ぶぐらいの減収となっています。宿泊や飲食といった業界でも売り上げが8割、9割減ったところも多い。音楽業界ではイベントが中止となり、売り上げゼロどころかマイナスだという話もありました」 自粛要請で経済の悲惨な実情を知らされた首相が、どんな対策を打ち出すかが注目された。ところが、次の言葉に国民はのけぞった。「先行きが見通せない中で、中小・小規模事業者の皆さんからは、正に死活問題であるとの悲痛な声がある一方で、歯を食いしばって、この試練を耐え抜くよう頑張っていくという決意も伺うことができました」“まだ耐えられますね”と受け止めていたのだ。 そんな認識だから、対策を発表するときも言葉だけが踊ってしまう。「前例のない中小・小規模事業者支援」「思い切った生活のための給付」と誇張された表現を続けてからこうぶち上げた。「感染の拡大が抑制され、社会的な不安が払拭された段階では一気に日本経済をV字回復させていく」 1年延期された東京五輪についても“バラ色”の言い方をした。「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証として、国民の皆様と共に来年のオリンピック・パラリンピックを必ずや成功させていきたい」 だが、これがいかに無責任な言葉だったか。この日の会見での記者との質疑応答で感染終息の見通しをこう語ったことからもわかる。「オリンピックを遅くとも来年の夏までに開催するということで、バッハ会長と合意をしました。先般、G20共同声明において、この決断を称賛すると強い支持が表明されたところでありますが、ではいつこのコロナとの闘いが終わるのか、終息するのか。現時点で答えられる世界の首脳は一人もいないのだろうと。私もそうです。答えることは残念ながらできません」※週刊ポスト2020年6月26日号
2020.06.14 16:00
週刊ポスト
夜間も含めた不要不急の外出自粛を呼びかける小池百合子・東京都知事(時事通信フォト)
小池都知事のアラート解除、コロナ収束“錯覚”させる危険性
 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、「東京アラート」解除と都が公表する感染者数の信憑性について。 * * * 都民に感染拡大への警戒を呼びかける「東京アラート」が6月11日、あっさり解除された。アラート発令に合わせて赤くライトアップされていたレインボーブリッジと都庁舎も、解除に合わせて虹色に元通り。都が独自に定めた3つの発動基準(直近1週間の平均で、1日あたりの新規感染者20人未満、新規感染者に占める感染経路不明の割合が50%未満、週単位の感染者増加比1未満)と照らし合わせれば発動するのは遅かったが、解除するにはまだ早く、矛盾だらけだ。 発動から解除まで9日間、少しは何らかの対策や変化があるのかと思ったが、変わったことは何もなかった。小池百合子都知事が都内事業者に示したロードマップは「ステップ2」のまま。やったことと言えば、「夜の街」関連の感染者増加を受け、都知事が新宿の夜の街を名指しし、東京都や区の職員や医師会の人たちによって歌舞伎町の見回りが行われたぐらいしか記憶にない。 いったい何のためのアラートだったのか。いや、何のために設けられた発動基準だったのか?ここ数日の感染者数が落ち着き、医療体制が確保されているからというのが解除理由だが、「解除する方向で検討」という情報がメディアに流れた時は、基準の「週単位の感染者の増加比1未満」をわずかに上回っていた。 東京都の感染者数は6月7日が14人、8日13人、9日12人、10日18人、11日が22人。公表された数値を見ていると、直近1週間の平均で1日あたりの感染者数20人未満という基準は確かに下回っている。小池都知事の「よく数値を見ながら分析したい」という発言を聞いていると、公表の数値は確かなものだと確信しているのだろう。 しかし、そこに「真実性の錯覚」はないのだろうか。ふとそんな疑問を感じた。真実性の錯覚とは、同じような情報を繰り返し聞くことによって、それが間違っていようとも正しいと思い込むことを指す。こちらも、「公表される感染者数は本当に信用できるのか」と頭のどこかで思いながらも、発表される低い数値を毎日見ていると、いつの間にか正しい数値のような錯覚に陥り、コロナが本当に収束向かっているような気さえしてくるから不思議だ。1日も早く、日常を、経済活動を取り戻したいという願望もこの思い込みを後押しする。 真実性の錯覚を裏打ちするような情報も出た。ソフトバンクグループが10日、グループの社員や医療従事者ら4万4066人を対象に行った新型コロナウイスルの抗体検査の結果を公表したのだ。陽性と出たのは191人、陽性率は0.43%。某新聞によると、これは東京都などで実施された検査結果と同じレベルで、国内における感染者の割合は低いことが示されたという。 ところがだ。陽性者191人中PCR検査を受けていたのは42人いたが、そのうちの29人は陰性。抗体検査で陽性だったということは、既にコロナに感染していたことをほぼ意味する。191人もの人が無症状で感染していたことだけでも驚きなのに、PCR検査を受けていなかった人が149人もいたのだ。 だが、これについて詳しく報じているメディアはほとんどない。東京都が公表している感染者数も、あくまでPCR検査で陽性と判定された人の数でしかないことを考えると、数字が示す信憑性は乏しい。 コロナ「第2波」への警戒が叫ばれる中、東京アラートは解除され、それに伴い休業要請などの緩和も「ステップ2」から「ステップ3」へと進めるという。だが、世界中が「コロナ・ストレス」下にある今、楽観的な判断が人々の「錯覚」を助長しかねないことを、小池都知事は今一度自問するべきだろう。
2020.06.12 16:00
NEWSポストセブン
議論に終止符が打たれるか(時事通信フォト)
小池百合子都知事、カイロ大学の「卒業証書」週刊ポストで公開
 東京都知事選(7月5日投開票)への出馬を予定している小池百合子・都知事の「学歴詐称疑惑」について、エジプト・カイロ大学の「卒業証書」が6月12日発売の週刊ポストで公開された。 小池氏をめぐっては週刊誌など一部報道で「カイロ大学を卒業していないのではないか」との疑惑が取り上げられ、卒業証書の提示を求める声が高まっていた。卒業証書の画像は、1993年4月に小池氏が同誌で連載していた「ミニスカートの国会報告」に掲載されたことがあり、小池氏の許可を得て再掲載されることになった。 6月8日にはカイロ大学が「卒業証書はカイロ大学の正式な手続きにより発行された」との声明を発表しており、この公開によって騒動が収束するのかが注目される。
2020.06.12 07:00
NEWSポストセブン
週刊ポスト 2020年6月26日号目次
週刊ポスト 2020年6月26日号目次
週刊ポスト 2020年6月26日号目次「嘘つき総理」と「泥棒政権」を撃つ・コロナ会見「460分の全発言」を洗い出す  安倍首相が吐いた「虚言」「詭弁」「責任逃れ」・コロナ予算200兆円に群がった「シロアリ泥棒たち」の実名特集◆小池百合子のカイロ大学「卒業証書」を現物公開する!◆大阪人の「名古屋ぎらい」vs名古屋人の「大阪さげすみ」◆夏場の「値上げラッシュ」に克つ新しい生活費様式◆電車、飲食店、オフィスほか 感染する席、しない席 完全図解ガイド ◆〈総力ワイド〉プロ野球「無観客でも大騒動!」 新旧ドラ1たちの悲壮なるプレイボール 6・19◆手術にかかるお金「100万円の大差」はなぜ生まれるのか?◆エアウィーヴ・高岡本州会長世界の五輪選手を満足させる技術で寝具業界に革命を起こしたい◆ビートたけし『21世紀毒談』◆防衛大の“戦線崩壊”「連続脱走」「校内不審火」「自殺未遂」そして「賭け麻雀」ワイド◆「夜の街クラスター」の現場ホストクラブ◆銀座超有名クラブの“閉店トラブル” みのもんた嘆き節◆サムスン「トップに逮捕状」◆ボウガン殺傷事件◆藤井聡太の過密日程◆広島如水館のLINE◆「自転車で1000キロ逃走犯」獄中手記◆“笑わない男” 稲垣啓太「新恋人もプロ野球選手の娘」グラビア◆野球帽の深すぎる世界◆バスト100㎝グラドルサミット B7「大きく揺れる胸の内」◆海が見える絶景鉄道◆なをん。未來さん 昨日、あの小説を読みました。◆落語家・講談師たちの「新しい高座様式」◆「あの味」と最後のお別れ連載・コラム◆中川淳一郎「ネットのバカ 現実のバカ」【小説】◆平岡陽明「道をたずねる」【コラム】◆須藤靖貴「万事塞翁が競馬」 ◆広瀬和生「落語の目利き」◆堀井六郎「昭和歌謡といつまでも」◆秋本鉄次「パツキン命」◆戌井昭人「なにか落ちてる」◆春日太一「役者は言葉でできている」◆大竹聡「酒でも呑むか」◆鎌田實「ジタバタしない」◆綾小路きみまろ「夫婦のゲキジョー」◆大前研一「『ビジネス新大陸』の歩き方」◆高田文夫「笑刊ポスト」【ノンフィクション】◆井沢元彦「逆説の日本史」◆河崎秋子「羊飼い終了記念日」【コミック】◆やく・みつる「マナ板紳士録」◆とみさわ千夏「ラッキーな瞬間」【情報・娯楽】◆恋愛カウンセラー・マキの貞操ファイル◆ポスト・ブック・レビュー◆医心伝身◆ポストパズル◆プレゼント◆法律相談◆連載「二度と撮れないニッポンの絶景」
2020.06.12 07:00
週刊ポスト
議論に終止符が打たれるか(時事通信フォト)
小池都知事の学歴詐称疑惑、エジプト政府との関係でも重要
 東京都知事選の告示(6月18日)を目前に控え、小池百合子・東京都知事(67才)の動向が新型コロナウイルス対策以外で注目されている。いわゆる“学歴詐称問題”だ。一冊のノンフィクション作品がきっかけで再燃した疑惑──。国際ジャーナリスト・山田敏弘氏が真相に迫る。 * * * その本の帯には《救世主か?“怪物”か?彼女の真実の姿。》と書かれてある。 5月末に発売された『女帝 小池百合子』(文藝春秋刊)。作家の石井妙子氏が、3年半にわたって小池百合子・東京都知事の半生を取材し、まとめたノンフィクションだ。 小池知事は1971年に19才で単身、エジプトの首都カイロにわたり、名門カイロ大学に入学。1976年に「首席」で卒業したという。その後はニュース番組のキャスターを経て政界入りし、2016年からは女性初の都知事となり、“次の総理候補”とまでいわれるようになった。 この本では、特に小池知事の学歴にスポットを当てている。“カイロ大学卒業が虚偽ではないか”と指摘しているのである。 もし虚偽ならば、公人である小池知事は公職選挙法違反(虚偽事項公表罪)に問われる可能性も出てくるから、ただの嘘では済まされない。『女帝』が指摘する最大の根拠は、当時、カイロで小池知事と同居していたことがあるという女性の独白だ。 この同居女性の主張をまとめると、こうだ。小池知事は、高度なアラビア語が不可欠となるカイロ大学にエジプト人有力者のコネで入学。だがアラビア語がまったくできず、大学の授業でアラビア語の手助けをしてもらうために日本人留学生と結婚するも、すぐに離婚。結局、その後に一時帰国した日本で「カイロ大学卒業」という嘘の学歴をメディアに売り込んだと同居女性は小池知事本人から聞かされた──。 実は筆者も小池知事の学歴詐称疑惑を調べるために2017年にカイロで現地取材を行っている。 留学当時の小池知事を知る日本人やエジプト人は、彼女に卒業できるアラビア語能力はなかったと一様に口を揃えた。日本人として初めてカイロ大学を卒業した小笠原良治・大東文化大学元名誉教授をはじめ、カイロ時代の小池知事と交流があった人たちには「カイロ大学を卒業できる能力はなかった」とはっきりと述べる者も少なくない。『女帝』によれば、カイロ時代の同居女性はこれまで40年以上も口を閉ざしてきた理由を、「小池さんと同居していたものとして知っている事実を口にするには、彼女はあまりにも有名で、国民に知らされている情報を覆すことは、私自身の身の安全を考慮してもできませんでした」と吐露。その上で、「カイロ大学は1976年の進級試験に合格できず、従って卒業はしていません」と語っている。 小池知事は帰国後すぐに、カイロでの学生生活を仔細にまとめた著作『振り袖、ピラミッドを登る』(講談社刊)を出版している。だがそこには事実関係の矛盾や嘘が入り交じっているという指摘はかねてからあった。結婚生活など小池知事のカイロ時代を語る上で欠かせない情報は一切言及されていない。そうした実態を知ると、これまで彼女の学歴詐称疑惑が繰り返し議論になるのも仕方がないとも思える。 本人もそれを自覚してか、2016年に都知事選に出馬した際、一度だけフジテレビのテレビ番組で卒業証明書を判読できる形で公開したことがある。 だが、証明書に書かれた文言や日付、スタンプなどにおかしな点があると検証されており、卒業証明書を不正に入手したのではないかとの疑念すら出ている。◆日本のメディアに卒業証明書を配った 数年にわたって議論されてきた小池知事の学歴詐称疑惑。ここで筆者はひとつの結論を出したい。彼女は学歴詐称をしていない、と。いや、学歴詐称を証明するのは難しい、と言った方がいいかもしれない。 前述したように筆者はカイロで現地取材をした際、カイロ大学の日本メディア窓口である、文学部日本語学科長のアーデル・アミン・サーレ教授と接触。学内にある卒業者の記録書を調べてもらったところ、彼は「小池さんは首席ではないごく普通の成績ですが、1976年に間違いなく卒業している」と、断言した。 そして今回も改めてカイロ大学側に接触し、大学の広報による正式な見解を文書で受け取った。そこにはこう書かれている。《1952年7月15日生まれの小池百合子氏は、カイロ大学のエジプト人または外国人に対する規則に従い、1976年にカイロ大学文学部社会学科の学士を取得したことを、ここに表明します。同氏は、自国で高職を得て、高く評価できる卒業生の一人であることを、カイロ大学として評価しています》 またこれまでの学歴詐称疑惑に関する記事については、《カイロ大学の卒業生の一人である小池百合子氏についての疑念を断固として拒否》し、《間違った情報を発信されたことについて強い遺憾を表します》と続けた。 大学側が卒業をこのように認めている以上、それを覆すのは難しいのではないか。 さらに言えば、2016年に小池知事が初の女性都知事として当選した際に、カイロ大学のガーベル・ガード・ナッサール学長(当時)が地元のテレビ番組に出演し、「カイロ大学文学部社会学科の卒業生である小池知事を誇りに思う」と発言していた映像も存在する。 肝心の学力はどうか。当時の彼女の語学力では卒業が困難であることは誰もが認めるところだ。 留学時の小池知事を知る人物が語る。「小池さんの父親は石油商で、彼の人脈で知り合った元エジプト情報相のアブデル・カーディ・ハーティム氏というエジプト人有力者のおかげで、ホームステイ先やカイロ大学への推薦書なども手配できたといわれています。当時のエジプトはカネとコネの世界ですから、彼女の人脈は大きな武器となったことでしょう」 あるカイロ大学の関係者はこんな話を打ち明ける。「ナッサール前学長は現職中(2013〜2017年)に、小池氏の学歴詐称疑惑を問い合わせてくる日本人の記者には、小池氏の卒業証明書を惜しみなく提供する方針だった。現学長になってからプライバシー保護の観点から個人情報を提供しなくなったが、当時は相当数配ったから、日本のメディア関係者には小池氏の卒業証明書のコピーを持っている人がたくさんいるはずだ」 つまり、“物証”はあるということ。 ただし、大学側の見解や物証が出ても、『女帝』に登場する同居女性の告発や、エジプトではかつてコネやカネで卒業証明書などを購入できたという情報もあり、学歴詐称疑惑が完全に払拭されたわけではない。 この疑惑は小池知事が改めて卒業証明書を公開し、その上で、正々堂々と疑惑を追及しているメディアの取材を受けてその正当性を証明すれば済む話である。前出の大学関係者は、「この問題はエジプト政府の高官レベルでも話題になっている。日本政府などが絡んで大きな騒ぎになると、在エジプト日本国大使館が動いて調べるなど、エジプト政府との関係でも大事になる」とも語る。 2期目を目指す現職都知事は自らの身の潔白を説明する責任があるのではないか。さもないと、この不毛な議論がいつまでも止むことはないだろう。※女性セブン2020年6月25日号
2020.06.11 07:00
女性セブン
「東京アラート」が初めて発動され、赤くライトアップされた東京都庁(時事通信フォト)
新宿のホストクラブ関係者に複数のコロナ感染者が出た背景
 夜になると赤くライトアップされ東京アラートを示し、緊張感を増す東京都庁舎から新宿駅を挟んで徒歩で約10分、約3000軒ものバーやキャバレーなどが並ぶ新宿区歌舞伎町は世界でも有数の夜の歓楽街だ。眠らない街と呼ばれた歌舞伎町が、新型コロナウイルスの流行によって静まりかえっていたように見えていたのだが、新規のコロナ感染者に歌舞伎町のナイトワーク従事者が複数、含まれていることが判明した。ライターの宮添優氏が、なぜホストクラブは水面下で営業を続けていたのか、ホストたちはなぜ働き続けているのかについてレポートする。 * * * 緊急事態宣言が解かれたものの、福岡県北九州市や東京都で、減少傾向にあった新型コロナウイルス感染者の数が増え始めた。これを、必ず来ると言われてきた「第二波」と指摘する声もあるが、特に目立つのは「クラスター」といわれる集団感染だ。韓国でも同様に、第一波が落ち着いた直後に、ナイトクラブでクラスターが発生。クラブが原因の感染者が100名を超えているとみられているものの、ナイトクラブを訪れた人々が嘘の個人情報をクラブ側に伝えていたこともあり、感染者の追跡に難航した。 今、日本でも同様のことが発生しているのではないか。強い危機感を抱くのは、新宿歌舞伎町の飲食店経営・野田恵子さん(仮名・40代)だ。「東京都での新規感染者の多くが、新宿の繁華街に関係しているとの報道がありましたよね。実は、5月のゴールデンウィーク明けから、歌舞伎町にあるほとんどのホストクラブは営業を再開したんです。ただ、表向きはやっていない、ということになっていました。ホストの子たちが、仕事前にうちの店にやってくるのですぐにわかったんです。ホストだとわかると、警察やマスコミに追われるから大変、などとも話していました」(野田さん) 自粛要請が出されてもなかなか応じずに営業を継続した事業者といえば、パッと思い浮かぶのはパチンコ店だ。筆者も関係者に取材をしたが、彼らが主張するのは、休業補償金をいくらかもらったところでどうにもならない、という商売スキームについてだった。つまり、都内であれば休業要請に応じれば100万円を超える金が給付されるが、パチンコ店は月に数千万円以上の経費を使って、人件費や機材のリース費用などを捻出できる額の収益を得るため、1日休めば数百万単位でのマイナスが出て、とにかく開けて金を稼ぎ続けるしか無いという現実である。「夜の街」にも同様のことが言える、と指摘するのは、都内のキャバクラ店経営者である。「我々の商売も、月に数百万するようなハコ(場所)を借りてやるわけですから、休めばハコ代が、そして人件費も捻出できない。4月頃は同業者もこっそりやっていたんですが、銀座や六本木の店でクラスターが発生したということで、さすがに休業したんです。開けていても、お客さんは怖がってこないし、そもそも女の子のキャストも集まらない」(都内のキャバクラ店経営者) その一方で、東京アラートが出された今でこそ小池百合子・東京都知事から名指しされているが、それまでほとんど語られてこなかったのが「ホストクラブ」だったという。「キャバクラやクラブは、マスコミからも叩かれたし、行政の調査も入ったりしていたんですが、ホストはなぜか槍玉に上がらなかったのです。ホストクラブは、キャバクラ以上に特定のお客さんに依存している場合が多く、そうした太客は、直接ホストと連絡を取って、こっそり店を訪れていたからか、表に出てきませんでした」(都内のキャバクラ店経営者) ただ、この事が今の惨状を作り出してしまったのかもしれない。そう訴えるのは、歌舞伎町の人気店に勤める現役ホスト・U氏(20代)。「緊急事態宣言解除直後、ある人気店でホストの感染が発覚し、店は休業に追い込まれていますが、実は他の店でも感染したホストがいます。彼らは咳や熱を感じても、出勤しなければ金にならないから、かなり無理してでもホストとして働きました。知人は高熱が出て3日目で、やっと店に報告。検査に行くと店に告げると、ここで働いていることを漏らすな、フリーターか無職と言え、と口止めされたんです」(U氏) 実はU氏の店でも、体調が悪くなり休んでいるホストは複数存在するという。店長はその事実を把握しているというが、オーナーはおろか保健所などの関係機関にも知らせていない、というのだ。「結局、ホストで感染が広まった事がバレたら、闇営業がバレて休業協力金も出ないし、店の評判は地に堕ち、客がこなくなります。店長は、バレるまではやるしか無い、誰かがバラしたらそいつの情報をオーナー間で共有し、一生歌舞伎町を出禁にする、とホストを脅すのです」(U氏) 歌舞伎町の風俗関係者の間でも、同様の話が囁かれている。「ホストが感染したことを隠して働いている、というのは実は4月ごろから言われていました。うちの店の女の子も、ホストに入れあげている子達が多いのですが、今行くと感染するから行かない、仕事ができなくなると敬遠するほどです。店でも、ホストに行った子は仕事をさせないようにするなど対策を取っています」(風俗関係者) 韓国のクラブ同様、後ろめたい場所に行った事でコロナに感染すると、事実をひた隠しにしたり、事実とは違うことを説明し、感染拡大は防げなくなる。日本が欧米諸国と比べ感染者数や死者数が少なかったのは、日本独自の「クラスター潰し」が奏功したという見方もあるが、これができないとなると、死者の割合は第一波のそれを超えることは確実だろう。「ホストの中には、体調が悪くなっても誰にも言えず、自宅にこもって過ごしている子が何人もいます。連絡の取れなくなった知り合いもいて、本当に不安です」(U氏) やってしまったことは戻らない。ただ、命より大事なものがない、ということも事実。嘘や恥を隠して物事がさらに悪化したり、日に日に弱っていく自身の体を傍観するだけか、感染拡大を食い止めるための勇気を持てるのか。歌舞伎町が今、岐路に立たされれている。
2020.06.07 16:00
NEWSポストセブン
小池都知事の動きを恐れる国(時事通信フォト)
CMにYouTubeまで 小池都知事のあざといコロナ戦略
 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、ようやく「東京アラート」を発動した小池百合子東京都知事について。 * * * 発動されるだろうと思っていたのに、なかなか発動されなかった感染拡大警報「東京アラート」。アラートの発令とともに、赤く点灯し警戒を呼び掛けるとしていたレインボーブリッジの照明は、虹色にライトアップされたままの日が続いていたが、アラート発令に伴いようやく赤く光った。 東京都が独自の基準を設けた東京アラートの発令基準は、直近1週間の平均で、(1)1日あたりの新規感染者が20人未満、(2)新規感染者に占める感染経路不明の割合が50%未満、(3)週単位の感染者増加比が1未満の3点だ。3つの基準うち、6月1日時点でクリアしていたのは1つだけ。ネット上では「なぜ発令されないのか」という疑問の声が相次いでいたが、2日になって、新たに34人の感染者が確認されたことを受け、ようやく東京アラートが発動された。 緩和目安となる基準を1つでも越えた場合、「東京アラートがキンコンカンと鳴りますよ」。小池都知事は会見でそう述べていた。 キンコンカンとはなんとも緊張感がない表現だ。学校の下校チャイムでもあるまいし、警戒警報らしくない。印象には残るが、聞いた瞬間「本当に出す気があるのか?」と思ったほどだ。 思い返してみれば、小池都知事は、東京オリンピックが延期となり、新型コロナウイルスによって緊急事態宣言が発出されるかどうかという頃から、怒涛の勢いで存在感を強めている。それも主に自身の言動によってだ。 3月25日の会見では、「ロックダウン」という言葉で都市封鎖を示唆し人々の不安や恐怖を煽り、安倍政権を慌てさせたと言われる。実際に東京都が都市封鎖されることはなかったが、人々に強い危機感を与えた。 4月9日にも、コメントを求めて集まった報道陣に対し「密です。密です」と手を上げてソーシャルディスタンスを求める様子が報じられた。これがネット上で話題になり、ソーシャルディスタンスを守る『密ですゲーム』まで登場するなど、もはや社会現象となっている。 カタカナ用語を多用し、「密です」と強い口調で警戒を促し、東京アラートを掲げた小池都知事。会見だけでなく、CMや街頭ビジョンにも頻繁に登場し、さらにはYoutuberのHIKAKINとの対談動画や、自身が出演する手洗い動画まで公開した。 前代未聞の緊急事態を前に、一見、都民を危険から守るため、企業や店舗、自治体を含めあらゆる組織が方向性を誤らないようにするため、警鐘をならす「ホイッスル・ブローワー」に徹しているように思えるのだ。ホイッスル・ブローワーとは、本来は内部告発者を意味する用語であるが、広義で言えば、内部告発だけでなく警笛行動(ホイッスル・ブローイング)として組織が誤った方向に進まないよう、それを回避する働きかけをする者という意味も含まれると聞く。サッカーのレフリーなどがルール違反する者に対して警笛を吹くことから来た言葉だ。 だが、そうして惹きつけた人々の関心が、純粋に都民のための言動だったとは考えにくい。一連の広告宣伝費には約9億円の血税が使われ、CMにはタレントではなく自身の出演が条件だったとされる。6月18日に東京都知事選の告示を控える中、表向きはホイッスル・ブローワーとして振る舞いながら、実際には今回のコロナ騒動を、都知事選を睨んだ絶好の“アピール場”と捉えたのかもしれない。 2016年の都知事選では、テレビのインタビューで「私の最大の味方はメディア」と語り、2017年の衆議院解散総選挙の際は自身が代表を務める「希望の党」が大ブームとなった小池都知事。メディアを上手く利用し世論を掴んできた勝負師・小池都知事のあざとくも巧妙な戦略は、今年も見物となるだろう。
2020.06.04 07:00
NEWSポストセブン
現場には緊張も走った
テンピン麻雀解禁記念!? 検察庁前麻雀大会「黒川杯」ルポ
 東京高検の黒川弘務前検事長の賭け麻雀問題を皮肉り、SNS上で企画された「第1回テンピン麻雀大会『黒川杯』」。“会場”となった検察庁前は大混乱に陥ったという。取材したライターの清義明氏がリポートする。 * * * 新型コロナウイルスによる自粛要請のなか、旧知の新聞社社員と賭け麻雀をしていたとして、東京高検検事長を辞職した黒川弘務氏がさらに国会で問題になっている。 賭け麻雀は賭博罪とされていたものが、「社会の実情を見たところ必ずしも高額とは言えない」(法務省刑事局)ということで、いわば無罪放免となったからだ。衆院法務委員会での法務省刑事局長の答弁によると、いわゆる「点ピン」つまり1000点100円のレートであれば、犯罪にあたらないということだ。これは画期的な公的な見解である。日本の賭博罪におけるグレーゾーンだった違法と適法の判断に、法務省お墨付きの「黒川基準」ができたことになる。 この一件で、法務省は国家公務員法に基づく処分を下したが、それは通例犯罪行為などを犯したときの「懲戒処分」ではなく、将来のために反省を促す「訓告」にとどまった。黒川氏はすでにこの時点で辞職をしており、法務省においては「将来」はない。 このために国民の疑念が集まっている一方、ともすれば罪悪感に苛まされながら賭け麻雀を楽しんできたファンの方々にはたいへんな朗報ともいえる。これまで逮捕者まで出していた賭け麻雀がいわば法務省の見解レートでは犯罪にまではあたらないということになったからだ。 これをうけた一部の麻雀愛好の士が、「新基準の礎を築いてくれた黒川元検事長に敬意を表し」(主催者発表より)、今回の判断を下した検察庁前の路上に集まり、記念の麻雀大会を催した。『祝レート麻雀解禁!検察庁前テンピン麻雀大会』と題された麻雀大会は、暖かな日差しに包まれた休日の5月30日に予定通り霞が関にある検察庁前で開催された。「新基準の礎を築いてくれた黒川元検事長に敬意を表し」た検察庁前の大会は、この大会に賛同する一部のメディアの事前の報道などにより人が集まり混乱することを恐れた主催者の判断で、ひっそりと開催される予定だったが、さすがにそうはいかなかった。注目の大会であっただけに、黒川杯会場からほど近い警視庁や所轄の丸の内署をはじめとして近隣で勤務中であった警察官の方々がギャラリーとして多数集まったため、大会は混乱を極めた。 こうした混乱を事前に予想していた主催者により、黒川基準に基づき適法とされる「旧知の間柄」の少人数の面子を集めて行われていたが、続々と集まるギャラリーの警察官は、どんなことがあってもこれを継続させないという態度で卓を取り囲んだ。そこには小池百合子東京都知事らが提唱したソーシャルディススタンスはなく、麻雀を楽しもうとしていた参加者から「密です!」との抗議の声もあがっていた。◆観戦マナーはどこへ行った ギャラリーの警察官の方々は最終的に30名以上が集まったために、本来ならば道路の隅で往来する歩行者(といっても休日の霞が関なので人は全く通らない)の邪魔にならないように行う予定だったのが、意図せざる路上の占有が起きてしまった。賭博罪は黒川基準で無罪となったが、道路占有はまた別の問題である。 混乱のために、いつまでたっても東1局すらできない状態でもあり、このままだと勝敗がつかず、そのため賭博が成立しないと主催者は判断。検察庁に面した道路をはさんだ日比谷公園内で一番検察庁に近い「健康広場」に場所を移した。 いつもより人は少ないにしても家族連れなどの姿もちらほらと見られる健康広場の片隅に場所を移動した黒川杯だが、どういうわけかギャラリーの警察官はさらに数を増やし、どうしても半荘を成立させたくないという強い意志を感じさせた。白熱の闘牌が始まろうとしたが、卓を取り囲む警察官によるテンションの方が上がり続け、圧力は増していった。「オレも面子にいれてくれ」ということなのかもしれない。観戦マナーの順守が求められる。 東2局にリーチ1発ツモで和了した参加者は「配牌がよかったですね」とうれしいコメント。しかし、そこで予期せぬ事態が起きた。日比谷公園の管理事務所から、健康広場の閉園時間との通告だ。ここで残念ながら大会は終了。 主催者は、この大会の開催を事前にキャッチした報道陣の囲み取材にこたえ、「大会が混乱したことをお詫びしたい」と神妙な面持ちだった。さらには半荘が成立せず、現金の授受が行われなかったため賭博とならなかったことも謝罪した。しかし、黒川氏と法務省の「テンピン」判断の快挙を祝うイベントを、検察庁前で開催できたことについては満足気な表情だった。主催者によると、この大会に黒川氏の参加も期待していたとのことだが、最後まで現れることはなかった。 なお、この大会は黒川氏が賭博容疑で逮捕されたり起訴された場合には中止になるのではないかと危ぶまれていたが、そんなこともなく開催にまで至り、黒川氏に感謝を捧げるイベントが決行できたことは幸いなことだったろう。 大会は終了し、参加者はおのおの帰宅の途についたが、それがハイヤーだったかどうかは定かではない。
2020.06.01 16:00
NEWSポストセブン
コロナ前、週3でキャバクラに通っていた男性がコロナ渦で直面した現実とは
コロナを境にキャバクラ断ちを決意した42歳独身男の次の一手
 緊急事態宣言は解除されたが、もはやコロナ前には戻れない、と感じている人も多いのではないだろうか。キャバクラ通いが趣味だったという40代男性の男性が、コロナ禍を機に、キャバクラ断ちを決意した。その理由とは。コロナがもたらしたものについて考える。※ ※ ※◆週に5万のキャバクラ代 貴司(たかし)さんは都内の不動産関係の会社に勤める42歳、独身。結婚願望がないわけではないが、無理にすることもないと思って生きてきた。結婚したものの、愚痴をこぼしてばかりいる友人を見てきたし、何より、自分は結婚に向いてないだろうと思ってきた。「彼女がいたこともあるんですが……、僕、コミュ障みたいで。女の子は好きなのに、コミュニケーションが上手くとれないんですよ。女の子の考えてることって、よくわからない。言ってることと思ってることがけっこう違ったりするじゃないですか。あと、僕にとって、どうでもいいことを気にしてて意味不明だなあとか。そう思ってると、だいたい数年して、フラれるんです」 と言うものの、貴司さんは明るくお酒を飲むのも好きで、男性のみならず、女性の飲み友達もいる。そういった距離感が心地よいのと同時に、キャバクラやガールズバー通いが趣味の一つだ。新型コロナウイルスが流行する前は、週に2~3回、キャバクラやガールズバーに通っていたという。「そういうところで女の子と話すのが気楽で、純粋に楽しい(笑)。それだけです。今は会社の若い子を飲みに誘うのも難しい時代になりましたしね。でも、高級な店には行きません。クラブは論外だし、六本木とか銀座とか、キラキラした街にも行かない。金銭的にも行けないし、あと、緊張して疲れるんですよね。僕が行くのは安い店ばかりです」 安い店とはいえ、多いときは週5万円ほどを、そうした店に使っていた。決して少なくない金額だと思うが、独身の貴司さんにとって、むろん、自分の稼いだお金はすべて自由に使うことができる。◆勧誘によって「かえって行く気ゼロ」になった理由 そんな貴司さんは、このコロナ禍にどう対応したのか。 小池百合子都知事が「オーバーシュート」という言葉を使って不要不急の外出自粛を要請したのは3月25日。その後、30日には、具体的に「夜間から早朝にかけて営業しているバー、ナイトクラブ、酒場など接客を伴う飲食業の場」への入店自粛を呼びかけた。「その頃、そろそろキャバクラには行けないなと思っていたんですが、まだ緊急事態宣言が出る前だから、開いている店も多かったんです。で、毎日ラインが来るようになって。助けて、店に来て、っていう営業の。そんなんばっかじゃなかったかもしれないけど、ちゃんと読んでないからわかりません。いずれにしろ、僕はそんなに金を使う客でもないし、キャバ嬢に大事にされていたわけでもないのに、これかよって驚いて」 キャバ嬢から貴司さんへのラインは1日10数件、放っておいたら、数日で、未読ラインは100件を超えていたという。「まあ、過去に行ったことのある、いろんな店から来ていたみたいで。正直、行きたい気持ちはありましたが、感染したら会社に迷惑かけますからね。社会人なので、その辺は考えますよね。そもそも僕、しんどいのとか、痛いのが、ほんとダメなんですよ。熱が38度で死にそうになる。コロナって、軽症っていっても、熱が出るって聞いただけで、かかりたくないって思ってました」 しかし、勧誘はラインだけではなかった。「ある日、会社の近くまで来ていたキャバ嬢を発見して……。逃げました(笑)。で、怖くなって、コロナが落ち着くまでは行くまいと腹を決めたんです。これは僕の性格によるのかもしれませんが、こういう時期の営業って、逆効果だと思うんですよ。自分たちのことばっかで、客のことをあまり考えてないなって感じてしまう。かえって行く気ゼロになって、僕にとっては、ありがたかったですけどね」 もちろん、大変なのはわかるんです。ただ、キャバ嬢もいろいろじゃないですか。アルバイトで自分の小遣いを稼いでる大学生もいれば、キャバクラの稼ぎで子供を養ってるシングルマザーもいる。そういう意味でも、支援って難しいなと思います」◆いかに金を使っていたかを思い知った 緊急事態宣言下で、オンラインキャバクラを始める店もあれば、「休業要請」に従わず営業を続ける店もあるなど、対応はそれぞれだ。そんななか、“趣味”を奪われた貴司さんはどう過ごしていたのか。「1カ月くらいは大人しくしていました。夜はゲームやったり、ネトフリの配信ドラマ見たり。時間ってこんなにあるんだって。有意義でしたね。でも何より、金がある。楽しんでいたわけだから、無駄だったと言いたくないけど……自分がいかに金を使っていたかを思い知りました。で、いい機会だから、このままキャバクラ通いをやめようと思い始めたんです。 でも、GWくらいから、そろそろ女の子と喋りたいなーって思ってきて、どうしようかなと考えて、勇気を出してSNSのマッチングアプリに登録してみました。こういうの、自分がやるとは思ってなかったから、自分でも驚いています(笑)」 コロナによって婚活もオンライン化が進んでいる。マッチングアプリの登録者数も増えているという。さて、貴司さんの成果はいかに?「思っていた以上に、アプローチが来ます。見た目平凡なのに、意外にモテるんだなと。リアルな世界ではモテないのに、おかしいですよね。こういうところって、年収とか年齢とか、数字しか見てないからでしょうね。それでも、新しい世界の扉を開いた気持ちです。 今、自分からアプローチした30代の子と、一人、メッセージのやりとりをしています。オンラインで会おうと言っていたら緊急事態宣言が解除されたので、実際に会うことになりました。喋ったら嫌われちゃうかもしれないけど……、できればキャバクラを卒業できるように、頑張りたいですね」 その道は険しくとも、貴志さんは新しい一歩を踏み出したところだ。
2020.05.30 16:00
NEWSポストセブン
安倍氏・麻生氏・小池氏・西村氏…政治家のマスクへの評価
安倍氏・麻生氏・小池氏・西村氏…政治家のマスクへの評価
 体験取材を得意とする“オバ記者”ことライターの野原広子(63才)が、世の中の出来事にゆるくツッコミを入れる。今回のテーマは「政治家たちはマスクに無頓着すぎる」だ。 * * * 名は体を表す、っていうけど、いまや「マスクは人を表す」。新型コロナが広まった3月半ばからマスクに注視し続けてきた私にはそう見えるんだわ。特に使い捨てマスクがドラッグストアから消えた4月初めからはそう。みんな、使い捨てマスクにハンカチでカバーをつけたり手製のマスクをつけたりと工夫しだして、口元に“お人柄”が出てきたのよ。 その中で頭ひとつ抜け出したのは、男性では西村康稔経済再生担当大臣兼新型コロナ対策担当大臣ね。シュッとした顔によく似合う“大臣マスク”を世に認識させた功績は大きいと思うよ。型紙のいらないあのマスクの作り方がYouTubeにはいっぱい上がっている。ってことは、それだけ作り手がいるってことだよね。 議員会館でパートをしている私に、友達は「国会議員は支持者からいろんなマスクが届くんでしょ?」と言う。西村大臣のように手製のマスクをしている人もいるけど、たいがいの議員は無個性のサージカルマスク。なかには、使い古した手ぬぐいを折りたたんで“マスクもどき”にしている、なりふり構わない議員もいるけどね。 高齢者は「マスク大嫌い」な人が多いね。その代表が麻生太郎財務大臣。話しているときに鼻の下に下げようとして、また上げて、結局は“あごマスク”。息苦しくないマスクをなぜ探さない? そうそう。女性でマスク姿が印象的なのは、小池百合子東京都知事。最初のコロナ会見でつけていた立体マスクについて「手製ですか?」と聞かれ、「あ、はい」とはにかみながら答えた様子がやけに印象的だったらしく、私の周囲ではちょっとした話題になったの。「小池さんのマスク、手製って、知事って意外と女らしいのね」って、知事本人が作ったと思ったみたい。でも、マスクの出来をちゃんと見てよ。素人離れしているし、第一、公務を終えて自宅に帰った小池さんがミシンに向かう? あり得ないって。ま、それはともかく、発表から約2か月たったいまも一向に届かないアベノマスクをよそに、進化を遂げている“知事のマスク”を、手芸オバさんの私は目が離せなかったんだわ。 そういえば、マスクデビューを果たしたばかりの小池さんが、やけに息苦しそうに話していたことがある。「ヤバくない?」と心配したけど、後で思えば通気性のあまりよくない布地を使っていたのよね。最初は顔からはみ出すほど大きかった立体マスクも、立体の山が大きくなったり、低くなったり。最近は、口が動くたび息づかいがわかる、山のないマスクがお気に入りのよう。彼女のコロナ対策について「7月の都知事選挙のことしか考えていない“次の選挙ファースト”」と言う人もいるし、自分に合うマスクを探求する姿を「やりすぎ」と批判する人もいる。 でも、政治家なら、自分に興味を持って当たり前だと思うんだよね。てか、人からどう見えるかに興味のないおっさん政治家の見苦しいことといったらない。 その上で、11の型紙を作って、72枚のマスクを作った私から、余計なお世話をひと言。小池さん、人前で話すときは口と連動して動く立体マスクより、「あ」と大きく口を開けられるプリーツマスクの方が使いやすいよ。 小池都知事にはこれからもいろんなマスクをした姿を私たちに見せてもらい、マスクですっかりケチがついた安倍晋三総理の鼻を明かしてほしいわ。 しかしアベノマスクをした安倍総理のこっけいさはまた別格だって。口元を隠すガーゼが小さいせいか、よくもあんなにというほどボロが出るんだもの。見送りになったとはいえ、黒川弘務前東京高等検察庁検事長の定年を延長させて何をしたかったのか知らないけど、さんざん世間を大騒ぎさせた後で、肝心の黒川氏が新聞記者と賭け麻雀して幕引きって、あり得なくない? そういえば総理って、モリカケ問題も桜を見る会の前夜祭も、私らが「ふむふむ、なるほど」と思える説明をしてこなかったよなぁ、とマスク縫いの夜なべ仕事をしながら、腹が立つったらありゃしない。※女性セブン2020年6月11日号
2020.05.29 16:00
女性セブン
吉村知事 国民の支持あれば細川護熙氏のように総理への道も
吉村知事 国民の支持あれば細川護熙氏のように総理への道も
 新型コロナを巡る安倍政権の迷走が国民を失望させている。自民党内の人材不足も明白になり、本来ならばあり得ないはずの“待望論”まで出始めた。この国の政治不信もまた、危機的なレベルに達している。 危機の時ほど、政治家は真価を問われる。新型コロナ対策の「決断と実行」で存在感を高めたのが全国の知事たちだ。 鈴木直道・北海道知事は国に先駆け2月に外出自粛を要請。小池百合子・東京都知事は「ロックダウン」を示唆し政府の尻を叩いて緊急事態宣言を出させ、吉村洋文・大阪府知事は「大阪モデル」で常に政府に先んじる一手を打った。 その中でも「次の総理」への待望論が高まっているのが44歳の吉村氏だ。全国的に感染が拡大したとされる3月の3連休(20~22日)に大阪・兵庫間の移動制限を要請したのを皮切りに、国の新型コロナ特措法を「誰が最終責任者なのかを曖昧にしている責任逃れ法律」と批判。自粛要請に応じないパチンコ店の名前を公表し全店休業させるなど、知事の権限を最大活用した。そうしたリーダーシップを見せたことから「将来の総理に」といった待望論も出ている。 ただ、いくら国民が望んでも、吉村氏の総理への道は容易ではない。知事から総理になるには、国政選挙に出馬して国会議員となり、国会で多数派を握って首班指名で勝利する手順を踏まなければならない。自民党では知事から国会議員になっても、国政に出た時点で1回生の“陣笠議員”としての下積みから始まり、当選回数を重ねなければ党の幹部にはなれない。政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏が語る。「吉村氏が総理を目指すなら国政に出て日本維新の会の党首になり、さらに総選挙で過半数を取る必要がある。道のりは遠い。永田町の常識だけで言えば、知事からすぐ総理というのは現実的ではない」「しかし」とこう続ける。「国難に直面した今、“ポスト安倍”がいないからと、幹部から消去法で選ぶという自民党の慣わしは通用しない。過去、国会議員が不甲斐ないときは、地方からムーブメントが起きた。『東京から日本を変える』といった石原慎太郎氏や大阪維新を旗揚げした橋下徹氏、減税日本の河村たかし氏など、地方の首長の動きが国政を動かした。国民の支持さえあれば、地方のリーダーから総理の道が拓けることもある」 憲政史上、知事から一足飛びで総理に上り詰めたのは細川護熙首相ただ1人だ。細川氏は熊本県知事から日本新党を結成してブームを起こし、自民党分裂の政界激動の中、国政進出わずか1年で総理に就任した。 折しも、長期政権を誇った安倍内閣はコロナ対応で支持率が低下し、自民党には人材が枯渇、国民は新しいリーダーを望んでいる。細川氏が登場した政治状況と似てきた。政治ジャーナリスト・角谷浩一氏は「吉村氏の資質は十分」とみる。「首長として役所を率いた経験は重要です。安倍首相は総理就任前に官房長官は経験したが、大臣として役所を率いたことはなかった。その点、吉村氏はまだ若いが大阪市長、大阪府知事として大きな役所を動かしてきた。それは総理の仕事に直結する。永田町の政治的な修羅場をくぐった経験はなくても、永田町の論理に捉われない政治ができる可能性を持っている」 吉村氏が総理になるシナリオは、維新の“創立者”である橋下徹氏による下準備も済んでいる。地域政党「大阪維新の会」を結成し国政に進出させ、この10年で国会に足場を築いてきた。しかも、いまや日本維新の会の支持率は吉村人気で野党ではトップだ。次の総選挙で野党第一党に躍り出る可能性は十分ある。「吉村氏には次の総選挙で維新を中心に地域政党を糾合して自民党に挑むか、あるいは選挙で自民党を過半数割れに追い詰めたうえで維新と自民の連立を組んで首相ポストを要求するという選択肢も考えられる」(鈴木氏) ゼロから日本新党を作った細川氏より、日本維新の会という足場がある吉村氏のほうがチャンスは大きいわけだ。※週刊ポスト2020年6月5日号
2020.05.26 16:00
週刊ポスト

トピックス

アナウンサーを射止めるのが上手いのでは…
『新・信長公記』は“何でもあり” 時代劇研究家も驚いたポイントとは?
NEWSポストセブン
橋本愛『家庭教師のトラコ』 遊川和彦氏による立体的脚本の「着地」は決まるのか
橋本愛『家庭教師のトラコ』 遊川和彦氏による立体的脚本の「着地」は決まるのか
NEWSポストセブン
1985年のニュージーランド合宿(写真提供/瀬古氏)
「技術の話はほとんどなし。9割以上が精神論」瀬古利彦が見た名伯楽・中村清の指導法
週刊ポスト
ホームランの“確信歩き”もサマになるヤクルト・村上宗隆(時事通信フォト)
ヤクルト・村上宗隆が「外れ1位」でも大活躍! その心理を“経験者”の元阪神・遠山奬志氏が解説
NEWSポストセブン
インタビューに応じた女子大生
「18歳女子大生」独占インタビュー【第1回】吉川赳議員のついたウソ「私の年齢に食いついた」「愛人契約しないか」
NEWSポストセブン
バックヤードツアーで貴賓室が公開される予定の東武浅草駅(写真:小川裕夫)
鉄道駅に設置されてきた貴賓室 記録されぬまま廃止になるケースも
NEWSポストセブン
五社英雄監督について実娘の五社巴さんが振り返る(C)五社プロダクション
没後30年、五社英雄監督 娘が振り返る「常識では考えられないほどの仕事量」
週刊ポスト
吉川議員の名刺を手にする女子大生
「18歳女子大生」インタビュー【第2回】吉川赳議員はホテルで「揉んじゃって御免なさい」「おじさんムラムラしちゃった」
NEWSポストセブン
幹部補佐になっていた
「好きで好きで仕方なかったから」刺されたホスト、歌舞伎町で「幹部補佐」に昇進していた
NEWSポストセブン
松田聖子を目撃
松田聖子、沙也加さんの初盆に“もう1つの遺言”と「新しいお墓」への願い
女性セブン
中林大樹の姿を目撃
竹内結子さん三回忌 中林大樹が子供のために決断、家族3人新生活は「海辺の街」で
女性セブン
「同伴的なので」と自分の意思を伝えた吉川議員
「18歳女子大生」インタビュー【第3回】吉川赳議員から大量の「LINEメッセージと電話」
NEWSポストセブン
【相続の備え】大切なのはコミュニケーション 財産総額・相続人を把握するコツ
【相続の備え】大切なのはコミュニケーション 財産総額・相続人を把握するコツ
マネーポストWEB