芸能

吉田豪×坂上忍 勝新太郎の白いブリーフの中身事件告白

『メルマガNEWSポストセブン』では、ビートたけし、櫻井よしこ、森永卓郎、勝谷誠彦、吉田豪、山田美保子といった様々なジャンルで活躍する論客が、毎号書き下ろしで時事批評を展開する。6月8日に配信の最新号18号より「吉田豪の今週のオピニオン」の一部を公開する。

 * * *
「ブスと仕事が嫌い」とあっさりと言い切る坂上忍が再ブレイクしている。子役としてスタートした芸歴は今年で42年。芸能界の酸いも甘いも知り尽くした坂上が、勝新太郎の素顔を明かす。

坂上:演劇論とか語られるのが嫌いなんです。だらしなくいたいんですよね。だって基本はやっぱりほかの職業に就けなかったから役者やってなきゃいけないんじゃないの? っていう。「しょせん」の商売じゃないといけないって言ったらアレかもしれないですけど、許される範囲でふしだらでいたいっていうのはありますよね。

──世の中ちょっと厳しくなりすぎてる気がするんで。ボク、市川海老蔵さんを取材したときも、「できればあまり反省しすぎないでほしいです」って言ってきたぐらいなんで。

坂上:うん、しないと思いますよ。それぐらいじゃないと、やっぱり。叩かれてなんぼ、みたいなところもありますよね。

──そうなんですよ。話を聞いたら勝新太郎さんに憧れてるって言ってたんで、なるほどっていう。

坂上:ああ、確実にヤバいですね。

──いまの時代にそっちを目指すだけで応援したくなりますよ。問題は、勝新さんとは酒癖が全然違うことで。

坂上:勝新さんは全然横柄じゃなかったですからね。温かい、明るい飲み会だったから。捕まった直後ぐらいに関西のほうでとある結婚式、あんまり大きな声じゃ言えない結婚式があって 。

──ああ、はいはい(笑)。

坂上:僕らのテーブルが勝新さん、太地喜和子さん、島田陽子さん、火野正平さん、なぜか俺で。お祝いの言葉だったり歌を歌う人がいて、トリが勝新さんで『マイウェイ』を歌ったんですよ。もうシビれちゃって。それも新郎新婦がお色直しで出てくるところから白いスーツで出てきちゃって(笑)。これディナーショーじゃんと思いながら。だけどやっぱ、包み込むというか、受け入れてくれる度量の広さみたいなものがムンムンしてるんで、甘えやすいんですよね。

 そのときも式が始まる前に勝さんの控室にご挨拶に行って。あの事件の後だから「ご無沙汰してます」って言いにいかなきゃって思って。それでドアが開いたら、勝さんが浴衣の裾を帯のところに入れて、グンゼの白いパンツはいてタカタカタカッて出てきて、「おまえなあ、あれ入ってたんだよ」って。コカインの話をされて(笑)。

──ダハハハハ! いきなりそれ!

坂上:「入ってたんだもん、しょうがねえよ」って。「いや、僕聞いてない聞いてない!」みたいな。なんてチャーミングな人なんだろうっていう。それでそのときにみんな連れてっていただいて。その2週間後ぐらいに太地さんが亡くなりましたから。あの頃は、おもろい人がいましたね。

【坂上忍 公演情報】
『SHINOBU’s BRAIN IN THE SOUP HALF2』
作・演出:坂上忍
2012年6月26日(火)~7月8日(日)下北沢「劇」小劇場にて公演。
前売りチケットは絶賛発売中。
詳しくは『坂上忍オフィシャルブログ』をご覧ください。

※メルマガNEWSポストセブン18号

あわせて読みたい

関連記事

トピックス

六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
高市早苗総理の”台湾有事発言”をめぐり、日中関係が冷え込んでいる(時事通信フォト)
【中国人観光客減少への本音】「高市さんはもう少し言い方を考えて」vs.「正直このまま来なくていい」消えた訪日客に浅草の人々が賛否、着物レンタル業者は“売上2〜3割減”見込みも
NEWSポストセブン
全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン