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石原慎太郎前知事がガサ入れした歌舞伎町に復活の兆しあり説

 橋下徹大阪市長の発言で注目される風俗業界。ふだんはお目こぼしされている風俗店も、いったん警察がその気になれば、あっさり潰されてしまう。とりわけ、行政の意向で風俗街そのものを壊滅しようとする浄化作戦が始まれば、風俗店が警察との間に築き上げてきた関係など、たちまち通用しなくなる。
 
 その象徴が、新宿・歌舞伎町である。石原慎太郎都知事時代の2004年から行なわれた「歌舞伎町浄化作戦」では、事前情報一切なしの大規模なガサ入れが行なわれ、風俗業界全体に衝撃を与えた。浄化作戦の影響で1990年代末には約5000軒の風俗店が密集していた歌舞伎町が3000軒台まで落ち込んだ。
 
 ところが、風俗評論家の岩永文夫氏によると、近年、その歌舞伎町に復活の兆しが見えているという。
 
「キャバクラのような接客行為をする店は2006年以降、午前1時を過ぎる深夜営業ができなくなったが、代わりに客の横に座ってお酌しないため深夜営業が認められる『ガールズバー』が増えた。あるいは深夜がダメならと朝キャバや昼キャバも生まれた。同様に摘発逃れで無店舗型が増えたりしており、『上に政策あれば下に対策あり』です」
 
※週刊ポスト2013年6月7日号

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