橋下徹大阪市長の発言で注目される風俗業界。ふだんはお目こぼしされている風俗店も、いったん警察がその気になれば、あっさり潰されてしまう。とりわけ、行政の意向で風俗街そのものを壊滅しようとする浄化作戦が始まれば、風俗店が警察との間に築き上げてきた関係など、たちまち通用しなくなる。
その象徴が、新宿・歌舞伎町である。石原慎太郎都知事時代の2004年から行なわれた「歌舞伎町浄化作戦」では、事前情報一切なしの大規模なガサ入れが行なわれ、風俗業界全体に衝撃を与えた。浄化作戦の影響で1990年代末には約5000軒の風俗店が密集していた歌舞伎町が3000軒台まで落ち込んだ。
ところが、風俗評論家の岩永文夫氏によると、近年、その歌舞伎町に復活の兆しが見えているという。
「キャバクラのような接客行為をする店は2006年以降、午前1時を過ぎる深夜営業ができなくなったが、代わりに客の横に座ってお酌しないため深夜営業が認められる『ガールズバー』が増えた。あるいは深夜がダメならと朝キャバや昼キャバも生まれた。同様に摘発逃れで無店舗型が増えたりしており、『上に政策あれば下に対策あり』です」
※週刊ポスト2013年6月7日号
関連記事
トピックス
《そういう男性が集まりやすいのか…》安達祐実と新恋人・NHK敏腕Pの手つなぎアツアツデートに見えた「Tシャツがつなぐ元夫との奇妙な縁」
週刊ポスト
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
大谷翔平、残された唯一の勲章「WシリーズMVP」に立ちはだかるブルージェイズの主砲ゲレーロJr. シュナイダー監督の「申告敬遠」も“意外な難敵”に
週刊ポスト
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン
《クリスマスにマリファナキットを配布》フォロワー35万ビキニ美女インフルエンサー(23)は麻薬密売の「首謀者」だった、逃亡の末に友人宅で逮捕
NEWSポストセブン
《激しい損傷》「50メートルくらい遺体を引きずって……」岩手県北上市・温泉旅館の従業員がクマ被害で死亡、猟友会が語る“緊迫の現場”
NEWSポストセブン
《増税派のラスボスを外し…》積極財政を掲げる高市早苗首相が財務省へ放った「三本の矢」 財務大臣として送り込まれた片山さつき氏は“刺客”
週刊ポスト
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 維新まで取り込む財務省の巧妙な「高市潰し」ほか
NEWSポストセブン