芸能

大江麻理子アナに「モヤさま」「アド街」の体験応用を望む声

 いま、最も勢いを感じさせるテレビ局で看板を背負うことになった女子アナ。作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏がエールを送る。

 * * *
 テレビ東京のニュース番組「ワールドビジネスサテライト(WBS)」が4月から大リニューアル。16年間メーンキャスターを務めた小谷真生子さんに代わって、鳴り物入りで就任したのが大江麻理子アナです。

 大江さんは「好きな女子アナ・嫌いな女子アナランキング」で堂々、好きな女子アナの1位に選ばれた、テレビ東京の星。報道志望でかつてはWBSのスタッフも経験。ニューヨーク支局で経済取材やインタビューを数々こなしてきたキャリアウーマン35歳。

 そんな大江さんの「幅」を感じるのは、まじめにニュースを読むだけではないところ。

 同局の「モヤモヤさまぁ~ず2」や「出没! アド街ック天国」では、天然ぼけのおかしさ、オヤジが喜ぶダジャレも連発。しなやかに、どんな番組でも、自分らしくこなしてきました。

 さて、いよいよスタートしたWBS。大江さんのキャスターとしての第一印象は、「クールビューティー」。アナウンス技術は的確。きちっと全体を見回して着実に進行していく。美しくて、爽やか。

 でも、ちょっとなにかもう一味が足りない……? 彼女はもっと「持っている」はず。

 過去を振り返ってみると、大江さんは相手からいじられたり、関わられたりした時のリアクションが実に自由でした。さまぁ~ずにつっこまれても、そのリアクションは愛らしく、ゲスな下ネタもさらっとかわす。時に笑顔で受け流し、時に不思議な回答をして驚かせたり。

 収録中に酔っぱらって寝たり、キャハハハと大笑いしたりしても媚びを感じない。まるで自然体。いじられてもいじられても、独特の清涼感が漂うあたり、大江さん独特の世界でした。おそらくどこかの局の女子アナのように、自分をアイドルとか芸能人などと勘違いして「いない」点が、清涼感を維持できている最大の理由でしょう。

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