国内

安倍昭恵さん 「家庭内野党」の言葉考えたのは自分ではない

 先日、還暦を迎えて「今まで以上に、よく働いて、よく遊びます」と話す作家・林真理子さん(60才)と、50代になり「思うことは正直にやろうと決めました」と語る、安倍晋三首相の妻・安倍昭恵さん(51才)。実は長年の友人でもあるふたりが、夫のこと、家族のことを語りあった。

林:昭恵さんの「家庭内野党」宣言は、素晴らしいですね。

安倍:あれは、別に私の考えた言葉ではないんです。稲田朋美先生(自民党所属の衆議院議員、内閣府特命担当大臣)が、「うちの夫は家庭内野党なのよ」っておっしゃったので、あっ、家庭内野党でいいんだと思って、私もその言葉をいただいたんです。

林:昭恵さんの発言は、国民が固唾をのんで見守っているのでプレッシャーが大きいでしょう。にもかかわらず、脱原発など、ご主人とは違う主張もきちんと発言して、こんなに発言が話題になる総理夫人って初めてじゃないですか。

安倍:ひとたび事故が起こると、影響が大きい原発はないほうがいい、再生可能エネルギーなど、原発に代わる新しいエネルギーが必要だという話はしています。すると、ガス抜きのために、わざとそういうクッション役を演じているんじゃないか、と批判されるかたもいらして…。フェイスブックをやっているんですが、批判がたくさんコメントに入ってきますよ。

林:そんなの、見なきゃいいじゃないですか。

安倍:でも、結構面白いというか、批判されると、どうしてこの人はこんなに私を批判するんだろうと思って、その人にメッセージを返してみたりするんです。

林:なんて心の広い。私とは大違い(笑い)。この間、原発の再稼働を進める方針が正式に決定されましたが、今でも家では原発の是非について、夫婦で話し合われたりするんですか。

安倍:今は本物の野党から攻撃されていますからね。うちに帰ってまで言うのはかわいそうだなって思いますし、たまにあんまり言いすぎると、主人もちょっとイライラしている感じが出るので、そういう時は言わないですね。

林:ちゃんとご主人の顔色を見て、体調のこととか、その日の雰囲気を見て、おっしゃっているんですね。お義母様とのご関係はどうですか。

安倍:もう諦めてくれているんだと思います(笑い)。義母はなんとなく怖い姑なんじゃないかと見られているんですけど、本当は優しいんです。わがままを言っている私のことを、義母が我慢してくれているという感じだと思います。

林:同じマンションの上と下で、暮らしてらっしゃるんですよね。

安倍:なので、頼りっきりで(笑い)。子供がいない私たちですから、いつまでも私たちのほうが子供のままで、嫁というよりも、すべて頼ってしまっている感じですね。義母がいてくれるので、私は安心してあちこち出かけています。私がいないときは、主人は義母のところに行って、食事もしてますから。

林:昭恵さんはミャンマーやカンボジアに学校をつくったり、そういう活動も精力的にしていらっしゃいますよね。

安倍:真理子さんみたいに才能があって、自分でキャリアを積み上げたかたとは、私は全然違って、たまたま安倍晋三という人と縁があって結婚して、その人が偉くなったというだけなんです。ただ、縁があったということは、私にも何かしらの使命があるんだろうと思って、喜んでくださるかたがいらっしゃるなら、総理夫人として、いろんなところに行きたいなと思います。

※女性セブン2014年5月8・15日号

関連記事

トピックス

真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン
国内統計史上最高気温となる41.8度を観測した群馬県伊勢崎市。写真は42度を示す伊勢崎駅前の温度計。8月5日(時事通信フォト)
《猛暑を喜ぶ人たちと嘆く人たち》「観測史上最高気温」の地では観光客増加への期待 ”お年寄りの原宿”では衣料品店が頭を抱える、立地により”格差”が出ているショッピングモールも
NEWSポストセブン
中居正広氏の騒動はどこに帰着するのか
《中居正広氏のトラブル事案はなぜ刑事事件にならないのか》示談内容に「刑事告訴しない」条項が盛り込まれている可能性も 示談破棄なら状況変化も
週刊ポスト
離婚を発表した加藤ローサと松井大輔(右/Instagramより)
「ママがやってよ」が嫌いな言葉…加藤ローサ(40)、夫・松井大輔氏(44)に尽くし続けた背景に母が伝えていた“人生失敗の3大要素”
NEWSポストセブン
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
【観光客が熊に餌を…】羅臼岳クマ事故でべテランハンターが指摘する“過酷すぎる駆除活動”「日当8000円、労災もなし、人のためでも限界」
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《金メダリスト・北島康介に不倫報道》「店内でも暗黙のウワサに…」 “小芝風花似”ホステスと逢瀬を重ねた“銀座の高級老舗クラブ”の正体「超一流が集まるお堅い店」
NEWSポストセブン
二階堂ふみとメイプル超合金・カズレーザーが結婚
二階堂ふみ&カズレーザーは“推し婚”ではなく“押し婚”、山田美保子さんが分析 沖縄県出身女性芸能人との共通点も
女性セブン
山下美夢有(左)の弟・勝将は昨年の男子プロテストを通過
《山下美夢有が全英女子オープンで初優勝》弟・勝将は男子ゴルフ界のホープで “姉以上”の期待度 「身長162cmと小柄だが海外勢にもパワー負けしていない」の評価
週刊ポスト
夏レジャーを普通に楽しんでほしいのが地域住民の願い(イメージ)
《各地の海辺が”行為”のための出会いの場に》近隣住民「男性同士で雑木林を分け行って…」 「本当に困ってんの、こっちは」ドローンで盗撮しようとする悪趣味な人たちも出現
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《北島康介に不倫報道》元ガルネク・千紗、直近は「マスク姿で元気がなさそう…」スイミングスクールの保護者が目撃
NEWSポストセブン
娘たちとの関係に悩まれる紀子さま(2025年6月、東京・港区。撮影/JMPA)
《眞子さんは出席拒否の見込み》紀子さま、悠仁さま成年式を控えて深まる憂慮 寄り添い合う雅子さまと愛子さまの姿に“焦り”が募る状況、“30度”への違和感指摘する声も
女性セブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者が逮捕された
「ローションに溶かして…」レーサム元会長が法廷で語った“薬物漬けパーティー”のきっかけ「ホテルに呼んだ女性に勧められた」【懲役2年、執行猶予4年】
NEWSポストセブン