スポーツ

王貞治氏 長嶋茂雄氏の関係と同室にならなかった理由を語る

 王貞治は1959年、センバツ優勝投手(早稲田実業)の経歴をひっさげて巨人に入団した。直後に打者に転向。オープン戦では5本塁打を放ったが、開幕戦で対戦した国鉄の金田正一に2三振を喫し、それ以降26打席無安打という苦いデビューを飾る。チームの4番には、前年に本塁打王を獲得した長嶋茂雄がいた。「ON」と並び称されたヒーローの王はもう一方のヒーロー・長嶋をどう見ていたのか。約40年経った今、王氏が口を開いた。

 * * *
 いってみれば長嶋さんが長男で、僕は次男坊なんですよ。だから川上(哲治)さんは長嶋さんを叱っていました。長嶋さんを叱れば他の選手にも伝わり、チームを引き締められるという考えがあったからでしょう。長嶋さんも分かっていたんじゃないかな。ただ、長嶋さんは何をいわれても、そんなの関係ないというくらい自分の世界で野球をやっていましたね。

 僕はというと、川上さんから叱られた記憶はあまりありません。まァ、怒られるようなことはやっていませんでしたからね(笑い)。1966年に結婚してからは私生活面でも叱られることはありませんでしたよ。その頃はホームランを量産できるようになってきて、どうすれば打てるかと野球にのめりこんでいった。楽しくて、次の打席が待ち遠しくてたまらないような状態で、野球に集中できていましたからね。

 実は僕は入団した最初のキャンプでは長嶋さんと宿舎で同室だったんです。でも、たぶん僕のイビキと寝相がひどかったからでしょう、1週間で大部屋へ移されちゃった(笑い)。だから僕は長嶋さんのお世話をしたこともないし、直接教えを受けたということもないんです。

 それ以降同じ部屋になることは一度もありませんでした。長嶋さんも望まなかったし、こっちも少し打てるようになると、夜くらいは自由にさせてくれよという気持ちになりますからね。川上さんもそういう線引きをして、いかにして僕たちを野球に専念させるかを考えていたんじゃないかと思います。

※週刊ポスト2014年9月19・26日号

関連記事

トピックス

中国出身の女性インフルエンサー・Umiさん(TikTokより)
「クスリを支配の道具に」「行為中に使う客層も…」変わり果てた中国人美女インフルエンサーが保護されたシアヌークビル、専門家が語る現地アングラ界隈のリアル
NEWSポストセブン
米・ミネソタ州でICEの職員が女性に向けて発砲し死亡した事件が起きた(時事通信フォト)
【本当に正当防衛か?問題動画検証】米・ミネアポリスで移民当局が女性射殺 国と市長が異例の対立…「女性が抵抗」トランプ大統領・「狂った左派」バンス副大統領vs.「でたらめだ」市長
NEWSポストセブン
沖縄県警の警察官が、「ガサ(家宅捜索)」に入った女性の勤務先に押しかけるという事案が発生(左/共同通信社)
《「恋した」「すっぴんがかわいい」と…》沖縄県警捜査員が“ヤミ金事件”捜査女性の勤務先に押しかけ、迫って、批判殺到 “パスポートを押収し、逆らえない状況でエイサーに誘った”
NEWSポストセブン
月9ドラマ『絶対零度』で主演を務めた沢口靖子
《60歳とは信じられない美姿勢》沢口靖子、“本人も継続を断念”した『科捜研の女』完結後は…各局が熱視線を送る理由
NEWSポストセブン
1985年優勝の胴上げ投手・中西清起氏(左)と2003年と2005年のV戦士である片岡篤史氏(撮影/太田真三)
藤川阪神、連覇への課題は「レフトとショート」の固定 ドラ1・立石正広、2位・谷端将伍をどう起用するか【中西清起氏×片岡篤史氏・OB対談】
週刊ポスト
「成人の日」に番組MCを務める萩本欽一と明石家さんま
《ダウンタウン松本不在の影響も》欽ちゃん84歳、さんま70歳、ナンチャン60歳…高齢MCの特番が「成人の日」の集結した背景 
NEWSポストセブン
秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《不敬どころの騒ぎじゃない》秋篠宮家・佳子さまも被害に…AIを用いた性的画像の被害が世界的問題に 専門家が指摘「男女問わず人権侵害」
NEWSポストセブン
実業家の宮崎麗香
《もう家族でハワイに行けない…》“1.5億円の脱税疑惑”の宮崎麗果、“ESTA取得困難”で恒例の「セレブ旅行」は断念か SNSで「深い反省」示す
NEWSポストセブン
元旦に離婚を発表した吉岡美穂とIZAM(左・時事通信フォト)
《3児の母・吉岡美穂がIZAMと離婚》夫のために「“鬼嫁キャラ”を受け入れた妻の想い」離縁後の元夫婦の現在
NEWSポストセブン
2026年1月2日、皇居で行われた「新年一般参賀」での佳子さま(時事通信フォト)
《礼装では珍しい》佳子さまが新年一般参賀で着用、ウエストまわりに“ガーリー”なワンポイント 愛子さまは「正統的なリンクコーデ」を披露
NEWSポストセブン
中国出身の女性インフルエンサー・Umiさん(TikTokより)
〈抜群のスタイルとルックスが一変…〉中国人美女インフルエンサーが示唆していた「潘親方(特殊詐欺グループのボス)」との“特別な関係”とは《薬物検査で深刻な陽性反応》
NEWSポストセブン
女優・羽野晶紀と和泉元彌の母の節子さん(右・時事通信フォト)
《女優・羽野晶紀“嫁姑騒動”から24年目 の異変》元日に公開された和泉節子さんとの写真から伝わる「現在の距離感」
NEWSポストセブン