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投手陣崩壊の巨人 先発ローテ2番手にはドラ3新人・高木勇

 とにかくケガ人が多い今季の巨人。坂本勇人、阿部慎之助、大田泰示が故障し長野久義も本調子にはほど遠い状態。4番候補にコーチ兼任、今年40歳の高橋由伸の名前が挙がるほどである。戦う前から野戦病院と化した野手陣だけではなく、投手陣も崩壊している。

 先発ローテーションは6人の予定だが、現時点で決まっているのは開幕投手に指名された菅野智之1人だけ。内海哲也は故障で離脱、杉内俊哉の調子も上がっておらず、2番手はなんとドラフト3位の新人・高木勇なのだという。

 先発候補の新外国人・ポレダは、ロッテとのオープン戦(3月15日)で5回を投げて7安打3失点で敗戦投手に。ここまで4試合で0勝2敗、走者を出すと制球を乱すピッチングに、ネット裏では「使えない」の声ばかり。この日は、同じく先発に転向が決まった西村健太朗も3回を投げてやはり3失点。

 ならばリリーフ陣はどうかといえば……。

「クローザー候補となっている澤村拓一ですが、原監督の信頼を早速損ねました。3月の侍ジャパンの試合に選出されたが、これは国際試合で投げてクローザーとしての精神力を鍛えさせようという原監督の親心もあって、小久保裕紀・全日本監督に澤村を託したといわれています。

 しかし澤村は欧州代表との試合で登板しなかった。理由は“右腕に痛みがあったから”と辞退したことをあっけらかんと明かしていました。まさに親の心子知らずですね」(スポーツジャーナリスト)

 V9初期を支えたエース・中村稔氏は嘆く。

「開幕が近いというのにローテーションも決まっていないのは異常です。内海は左腕が痛いというし、山口(鉄也)は背中に張りがあるというが、大体キャンプからオープン戦を通して、違和感や張りが出るのは当たり前。段階的に違う箇所に出る張りを覚え、それを乗り越えてようやく、シーズンを戦える体になるんです。それを途中で張りがある、違和感があるといって休んでしまうと、いっこうに体は仕上がらない」

※週刊ポスト2015年4月3日号

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