先日はフジテレビ『ノンストップ!』でもコロッケ本人がビデオ出演でものまね美顔のコツを伝授していた。それによれば、「首しわやたれ目に効く岩崎宏美顔」は「アゴを前に出して笑顔になり、目を上に向ける」「ここで五秒キープ」など、本格的なエクササイズである。
さっそく番組出演者の設楽統や西川史子、千原せいじらが岩崎宏美顔や「顔のたるみ、二重あご防止には五木ひろし顔」「ほうれい線予防には北島三郎顔」など挑戦。どう見ても「酸っぱい顔」「困った顔」にしか見えないが「思った以上に力がいる」「面白がりながらできる」と好評だった。続ければ「55歳にして四十代前半」と言われるコロッケの顔にきっと近づけることだろう。しかし、よく考えたら、ものまねをされている田中邦衛本人にはかなりしわがあったはず。力を込めてしわを作って田中邦衛に近づきながら、しわを消す。これがものまねエクササイズの極意なのか。なかなか奥が深い。
そこで思い出したのが、コロッケが300以上あるというものまねの中から、厳選された10作品を披露する番組の中で、突如としてスタジオに登場したのが岩崎宏美。ちょうど「岩崎宏美早送り」のネタで、超高速の『シンデレラハネムーン』をものまねしていた最中だった。コロッケのものまねのおかげで岩崎本人は「絶対歌わない」とこの曲を封印したという。
スタジオには緊迫感が。そんな中、岩崎は厳しい顔で「これ(早送り)はないよね!」とぴしりと一言。しかし、コロッケのものまねは「悔しいけど似てると思った」「でも、私はこんなにアゴをあげてない」「反面教師としてアゴをあげないようにしている」ときっぱり言い切ったのだった。反面教師って。さすがデビュー40周年の歌姫である。いやいや、アゴは上げたほうがしわにはいいんですよ!とご本人にコロッケが言える日は…たぶん永遠に来ない。