国内

大阪桐蔭新火種 法人幹部がスナック152万、タク券1600万円

 センバツ高校野球でベスト4に進出した大阪桐蔭では、大会期間中に前校長が主導したとされる裏金問題が発覚して大きなスキャンダルに発展した。同校を運営する学校法人は今月に入って前校長を刑事告訴する方針を発表。しかし、法人内からは「トカゲの尻尾切りだ」との声があがる。ノンフィクションライター・柳川悠二氏がレポートする。(文中敬称略)

 * * *
 6月5日、大阪桐蔭中学校高等学校(以下、大阪桐蔭)を運営する学校法人大阪産業大学(以下、法人)は記者会見を開き、大阪桐蔭の前校長・森山信一ら3人を業務上横領や背任容疑で刑事告訴する方針を発表した。

 在校生の保護者から模擬試験受験料や副教材費を過剰に集め、前校長らが5億円もの裏金を帳簿外の口座にプールしていた不正会計問題──。主導していたとされる森山がプールした金の一部を「裏報酬」として受け取っていたほか、裏金が高級ブランド品の購入などに充てられていたことが、3月17日に提出された第三者委員会の報告書によって明らかになった。

 しかし、大阪桐蔭および同校を運営する法人内では問題が沈静化するどころか、さらなる騒動の火種がある。

 現役の法人理事である総務部幹部Aが、「法人事務局総務部秘書課の渉外費及び雑費、福利費」の乱脈使用について教職員組合から追及を受けているのだ。

 2008~2012年度の法人の渉外費等の一覧を記した組合内部資料を入手した。入手した資料は5年分の渉外費の執行額や出納日、摘要、支払先などがエクセルシートに記されたものだ。

〈2万5500円 学園関係者との懇親経費として(A=資料では実名、他三名:うち外部二名) 2008/7/17〉

〈2万7600円 就職採用等に伴う懇親経費として(A他二名、内外部二名) 2010/2/9〉

 といった具合に支出の詳細が書かれ、その横には支出先である東心斎橋(大阪市中央区)にあるスナックや大阪市内にある料亭の名前が記されている。

トピックス

ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信フォト)
オフ突入の大谷翔平、怒涛の分刻みCM撮影ラッシュ 持ち時間は1社4時間から2時間に短縮でもスポンサーを感激させる強いこだわり 年末年始は“極秘帰国計画”か 
女性セブン
10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《巨人の魅力はなんですか?》争奪戦の前田健太にファンが直球質問、ザワつくイベント会場で明かしていた本音「給料面とか、食堂の食べ物がいいとか…」
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト