高須:それこそノゾキに使ってるのに、「壊れたから保険でどうにかしてくれ」なんてことは言えないか(笑い)。地方の露天風呂のまわりなんか、もうすでにドローンがたくさん飛んでそうだな。あと、鉄道ファンなんかが、線路の上空に飛ばして写真を撮ったりなんかもありそうだね。
西原:密輸なんかに使われることも多そうだし。クスリを運んだりして…。
──覚醒剤にGPSを付けておいて、海に荷物を落として、それを後で拾いに行くなんてことも聞きますよね。
西原:高知県でいちばん漁獲高が多いのはカツオじゃなくて覚醒剤、っていう話もあるよね。海に落として流されちゃった覚醒剤を漁師が拾うから、その額がとんでもないって(笑い)。
高須:海上だとたしかにGPSのトラブルもあったりして、受け渡しがうまくできないこともあるだろうね。でも、ドローンがあれば船に直接荷物を落とせばいいわけだ。キャッチミスもなくなる。
西原:やっぱり犯罪に使われちゃう。
高須:結局そこなんだね。
* * *
ドローンが悪用されてしまう可能性を指摘する高須院長。たしかにテロや犯罪に利用されることを考えると野放しというわけにはいかないのかもしれない。ちなみに、高須院長はドローンこそ持っていないが、最近ラジコンヘリを購入して近所で遊んでいたところ、風に飛ばされてしまったとのことだ。
【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『バカにつける薬 ドクター高須の抱腹絶倒・健康術』(新潮OH!文庫)、『私、美人化計画』(祥伝社)、『シミ・しわ・たるみを自分で直す本』(KKベストセラーズ)、『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)など。最新刊は『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)。
撮影■津野貴生