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昭和館ご訪問の愛子さま 玉音放送聞き綴った女児の作文に衝撃

 東京・九段下にある『昭和館』。戦中・戦後の歴史的資料を展示するこの施設では、今年戦後70年を迎えるにあたって、『昭和20年という年~空襲、終戦、そして復興へ~』という特別企画展が8月30日まで開催されている。

 7月26日の午後6時ごろ、皇太子ご夫妻と愛子さま(13才)が同館を訪問された。雅子さま(51才)の白いセットアップに合わせるように、オフホワイトのふわっとした袖のボレロとワンピースをお召しになっていた愛子さまは、沿道に詰めかけた人々から歓声があがると、満面の笑みで力強く手を振られた。

「今までとは違う愛子さまの様子に驚かされました。愛子さまはお出ましの際にはいつもどこか緊張された面持ちで、手も低い位置で小さく振られていただけでした。それがこの日は、沿道に集まった100人ほどにしっかりと体を向けられ、長い時間手を振られていました。足元も白いパンプスという装いで、3cmほどですがおそらく初めてのヒール靴だったと思います。その高さもひとまわり大きく成長された愛子さまを象徴しているかのようでした」(皇室記者)

 愛子さまにとって、公務において戦争に関する施設を訪問されるのは今回が初めてのこと。天皇皇后両陛下は、これまで多くの“祈りの旅”を続けられ、そのお気持ちは皇太子ご夫妻にも受け継がれてきた。一方で、愛子さまは「戦争や平和」について触れる機会が決して多くはなかったという。

「学習院の社会科の授業は、“思想教育はしない”“皇室批判はしない”“特定の政党や企業に加担も批判もしない”といった特徴があります。これは、皇族のお子さまや歴史上の人物の末裔、有名企業の子弟も学習院で学んでいるということに対する配慮から生まれたものともいわれていますが、裏を返せば、教科書通りに淡々と授業が進んでしまうという一面もあります。

 しかし、“皇族だからこそ戦争についてきちんとした知識を持つ必要がある”と皇太子ご夫妻はお考えです。“どうしたら戦争を知らない世代に、日本がたどった歴史を正しく伝えられるか”とおふたりで相談されて、今回の昭和館のご訪問を決められ、愛子さまをお連れになったそうです」(宮内庁関係者)

 昭和館で皇太子ご一家はまず、3階の特設企画展の会場に向かわれ、1945年の終戦当時の写真や手紙などをご覧になった。

「そこで愛子さまは国民学校の女子児童が書いた作文をお読みになりました。その作文は昭和天皇が終戦を告げた“玉音放送”を聴いて綴られたもので、同じフロアには実際にその音声が流れているコーナーもあり、とりわけ女子児童と年齢の近い愛子さまは強い衝撃を覚えられていたようです。神妙な面持ちで、静かに説明に耳を傾けられていたそうです」(前出・皇室記者)

 集中してご覧になっていた愛子さまのお姿を見て、皇太子さま(55才)も今回の訪問にさぞ成果を感じられたことだろう。昭和館を後にする際、車に乗り込まれた愛子さまは、後部座席から後ろを振り向いて、カーテンごしにもかかわらず手を振り続けられていた。

「愛子にとって勉強になり、良い体験になりました」

 ご訪問後、皇太子さまはそう感想を述べられた。

※女性セブン2015年8月13日号

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