例えば2000年に死刑判決を下された元江西省副省長の胡長清は544万元(約1億300万円)、元広西壮族自治区主席の成克傑は4109万元(約7億7800万円)であった。また2003年に死刑判決となった元安徽省副省長王懐忠のケースでは517万元(約9820万円)。2007年に死刑となった元国家食品薬品監督管理局局長の鄭篠萸の収賄額は649万元(約1億2300万円)であった。

 つまり収賄額が500万元を超えるようなケースでは死刑が言い渡されると予測されてきたのだ。

 だが、2013年を越えて以降、この金額による基準は社会の変化を受けて大幅に引き上げられている様子だ。

 例えば、2013年に裁かれた元鉄道部長の劉志軍は収賄額6460万元(約12億2300万円)で執行猶予付き死刑。2014年に15年の判決となった元広西壮族自治区政治協商会議副主席の李達球の収賄額は1095万元(約2億700万円)。2015年の元安徽省副省長倪発科のケースは1000万元(約1億8900万円)で17年だった。

 こうして並べて見ただけで一定の法則がないことは明白だが、今後は従来の基準を見直し「金額が比較的大きい、或いは問題の背景が比較的深刻」、「金額が巨大か、或いは背景が深刻」、そして「金額がとくに巨大か、或いは背景が極めて深刻」という3段階にするという。

 改革という名前の下での変化だが、曖昧さはより深まったのではないだろうか。

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