6月に放送されたテレビ番組で、3月に離婚していたことを発表したのが、タレントで落語家のヨネスケ。結婚生活は40年を迎える直前でした。離婚の理由について「銭湯に行ってくると言って、5年間帰らなかったら『長い銭湯だね』と三くだり半を突きつけられ、今はひとりで銭湯に行っています」と語りました。実際、長く別居していたようですが、もちろん「銭湯に行ってくる」と言って家を出たというのはヨネスケ流のシャレです。
自分の辛い状況を人に説明するときには、シャレをまじえつつ、やや自虐を込めて語るのが、大人の精いっぱいの強がり力でありカッコつけ方。奥さんが家を飛び出して何日も帰ってこない場合は、仮に男の影がチラついていたとしても、友達に「いやあ、銭湯でも行ってるんじゃないかと思うんだけどね」とノンキな口調で話しましょう。
そして、奥さんが無事に帰ってきてくれたら、なるべく平静を装って「おやおや、長い銭湯だったね」と迎えるのが、男の美学であり主導権を握るための先手。ややこしい話し合いは、あとからで十分です。ただ、こちらの意外な対応にうろたえた奥さんが「ち、違うわよ、温泉旅館よ」と言わなくてもいいことを口走る可能性もありますが。
これを書いているのは25日ですが、例年、年末ぎりぎりに電撃離婚のニュースが飛び込んでくるのが常です。離婚は秒読みと噂されているのが、米倉涼子と2歳年下の会社経営者。もしそうなったら、彼女ほどの大女優ともなれば、きっとたくさんの教訓を与えてくれるに違いありません。いや、けっして期待しているわけではなく……。
お正月前だというのに、全体的に縁起でもない話になってしまいました。ともあれ、備えあれば患いなしということで、たくましく力強く2016年を迎え撃っていただけたらと存じます。よいお年を。