村上:自民党は大阪市長選でもそうだったが、地方では共産党とだって相乗りするんだよ。民主党にはそこまでの執念がない。
筆坂:名前は出さないけど、京都のMとか(笑い)、そんなに解党したいなら離党すればいい。離党したって行くところがないんだよ。
村上:そうそう。「出て行かないのなら、おれのいうことを聞け」って岡田(克也・代表)がいえばいいんだよ。
筆坂:しかし、国会中継で民主党の若手議員が質問しているのを見たら、何だ、パンツを盗んだとか、同僚議員と路上チューをやっとったとか、そんなことどうでもいいよ(笑い)。何で民主党の国対はあんなつまらん質問をさせるのか。
村上:もう民主党は頼りにならない。いま一番政治に危機感をもっているのは共産党だよ。だから、天皇陛下をお迎えする年初の国会開会式にも、清水の舞台から飛び降りて、とうとう出席したわけでしょう。私は現役時代、国対でずっと共産党さんに出席してくれとお願いし続けていたんだが、彼らは一歩も譲らなかったんだ。
平野:共産党のことですが、私のおじとおばは大正11年に、非合法だった共産党に入党しているんですね。思想に命をかけたおじとおばを立派と思ったが、自由民権文化で育った私にはトラウマとなっていた。
衆院事務局で共産党に対応して、一日も早く、議会制民主主義の枠内に入ってほしいという願いを持ってたわけですよ。だから、志位さんの決断は、私が生きてるうちにはないと思っていた。それほどのことだ。
※週刊ポスト2016年1月29日号