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高齢化で登場の「中姑」 大姑と嫁に挟まれお手伝い状態

 ひと昔前、嫁と姑は“因縁の関係”“水と油”などといわれながらも、長男と結婚したら義両親と同居、姑の嫁イジメは当たり前だった。婦人雑誌の投稿欄には“お姑さんとどう仲よくすればいいか”“姑と舅にいびられて離婚したい”などという相談事が並び、ワイドショーでは嫁姑に悩む主婦へのアドバイスが求められた。

 嫁姑ものはNHK朝ドラの“お家芸”で、最近でも『ごちそうさん』のキムラ緑子(54才)、『マッサン』の泉ピン子(68才)、『あさが来た』の萬田久子(57才)など、見ていてこちらがつらくなるほどの名演技が話題になった。

 そんなつらい嫁時代を過ごした女性たちも、50才、60才になって、息子に嫁ができて、やっともの申せる順番が回ってきたと思いきや、いざその立場になってみると、なんだか状況が変わっているのだ。

 東京都に住む50代の会社員女性が言う。

「うちはまだ姑も健在。姑と嫁に挟まれた私たちみたいな世代を“中姑”って呼ぶんですって。間に挟まれてつらいですよ。元気な姑にはなにかにつけて嫌みを言われて気を使うし、お嫁さんにも気を使う。今って、ちょっとでも何か言おうものなら“嫁イジメ”とか言われますからね」

 結婚したら舅や姑を立てて、夫の家のしきたりに従ってきた。理不尽なことにも、嫁だから仕方がないとずっと耐えてきたのに、今度は息子の嫁に気を使わなければいけない、そんな中姑が増えている。

 静岡県の主婦(52才)も、80才近い姑はまだまだ元気。昨年の春に息子が結婚し、ついに自分も姑になった。でも、“大姑”と嫁に挟まれながら、日々ストレスが増えるとため息をつく。

「姑は長男である夫のことがかわいいので、夫を取った私が気に入らず、結婚してからずっと嫌みばかり。去年の12月、夫とクリスマスディナーに行ったら『50もすぎて浮かれて恥ずかしい、大掃除でもすればいいのに』って、いまだにそんな調子です。孫にあたる息子が生まれたときは大喜びでしたけど、私にはもちろん感謝もねぎらいもなかった。そればかりか、遠足や授業参観になると、私に留守番を命じて嬉々としてお祖母ちゃんの自分が出かけていきました」

 姑が猫かわいがりした息子は昨年27才で結婚。あんなにかわいがっていた孫の嫁、どんな意地悪をするだろう、その時はお嫁さんをかばってあげて仲間になろう…そんな期待はあっけなく散った。

「孫に嫌われたくないからと、お嫁さんも猫かわいがり。嫁もそれがわかっているから、うちに遊びにくると、姑の隣にべったりです。口では、『お義母さん、手伝いますよ』なんて言いますけど、『あなたはいいのよ、私とおしゃべりしましょう』って、答えるのは姑。

 ちょっと近所までおつかいを頼んだら、聞きつけて『知らない街でかわいそうでしょう、あなたが行きなさいよ』です。嫁も嫁で、その言葉通り、居間にど~んと座ってます。若い頃は姑の言いなりで自由がなく、今は嫁の言いなり。姑は長生きしそうだし、これじゃあ私は単なるお手伝いですよ」(同前)

※女性セブン2016年2月4日号

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