茨城県内で40年近くレストランを営む60代のC氏は、“自分らしい人生”を貫くために、5年前に離婚した。
「東京から茨城に嫁いできた妻は“東京に店を出したい”が口癖でした。私も妻の願いを叶えようと頑張って働き、10年ほど前に実際に物件も購入しました。しかし、東京では私の思うようなアットホームな店の経営は難しいことがわかり、これまでの常連客を裏切ることはできないという思いもあって私は翻意しました。
だが東京で暮らしたかった妻はそれを全く理解しないから議論は噛み合わない。そのタイミングで娘も都内の志望校に合格が決まった。それを機に、私は自分らしい人生を生き抜きたいと考え、離婚を切り出しました」
妻は離婚を受け入れて娘とともに都内の新居で生活することを承諾。肩の荷が下りたC氏は、レストラン経営の他に、料理教室の講師も始めた。現在では若い女子生徒に囲まれる日々を楽しんでいる。
「“先生、先生”と呼ばれるのも悪くない。離婚を選んで正解だったと、しみじみ思っています」(C氏)
離婚して新たなパートナーと生活を送っているのが建築関係会社員のD氏(56)だ。慰謝料を支払って、1年前に離婚が成立したという。
「独身になったことで自由に使えるお金が増えました。昔のように離婚したからと社会的評価が下がることもないから、若い女性に嫌がられない。むしろモテる。年下の彼女と一緒に楽しい毎日を送ってます」
※週刊ポスト2016年2月12日号