「皇太子ご夫妻はやはり愛子さまをオランダにとお考えのようです。病気療養の初期にオランダを静養のため旅行され、2014年10月に11年ぶりに雅子さまが出席された宮中晩餐会はオランダの国王夫妻を迎えるものでしたから、同国は大変縁が深い。加えて、雅子さまの父である小和田恒さんは、国際司法裁判所判事の要職にあり、妻・優美子さんとともにオランダで暮らしています。雅子さまにとっては、何かあったときでも小和田夫妻がいるということに、大いに安心して愛子さまを送り出せるのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)
愛子さまの短期留学が今夏に実現するのに、追い風となる前例もできた。昨年11月、絢子さまは大学院の海外研修プログラムのため、スウェーデンへ8日間の私的旅行をされた。
「皇族方の私的な海外訪問は、これまで『閣議報告』が必要とされてきました。しかしこのときは“皇族方の海外渡航が増加している”という理由から、報告が見送られたのです」(皇室記者)
今年1月、眞子さまは大学院の学位証書を受け取るためにイギリスを訪問されたが、このときにも閣議報告は行われなかった。
「閣議報告を行わないというのは、平たくいうと宮内庁や外務省の書類作成や申し送りといった事務手続きが減るということ。煩雑な事務処理を職員に強いることがなくなるため、皇族方の心情としても、海外訪問へのハードルが下がることにつながると思います。すべての私的訪問で、閣議報告がなくなるかといえばケースバイケースですが、こと短い訪問では今後報告は行われない流れになるでしょう。愛子さまのオランダ留学実現へのシナリオも完成しつつあると思います」(前出・宮内庁関係者)
この夏、14才の愛子さまが、大きな転機を迎えるかもしれない。
撮影■雑誌協会代表取材
※女性セブン2016年3月10日号