芸能

各局五輪キャスターを総括 No.1はSMAP中居か?

五輪中継も日テレが圧勝?(日本テレビ公式HPより)

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、事前の様々な懸念はどこへ? 予想以上に盛り上がったリオ五輪の、各局キャスターを総括する。

 * * *
 日本人選手のメダルラッシュに沸いたリオ五輪が間もなく閉幕する。

 奇跡の銀メダルを獲得した陸上男子400mリレーに代表されるように、チーム力での名場面がたくさんあった今大会。

 その割には、現地キャスターのキャラクターが弱かったように思うのである。その陸上男子400mリレーの選手4人にスタンドでインタビューしたNHKの澤田彩香アナウンサー。入局3年目の新人で名古屋放送局所属ということで、名前も顔も全国的でないうえ、イケメンが多い男子リレー選手を前に緊張してしまったのだろうか。舞い上がったり、バトンの順番を間違えてしまったり、あまりいいところがなかった。

 その報告を受けていたのは同期で広島放送局にいる上原光紀アナウンサー。美人顔なのだけれど、ずっと顔がテカっていたり、原稿に目を落とすとき、長すぎる睫毛が頬に影を作ってしまい、「NHKは、現地にメイクさんを行かせてないの?」と思ったほどである。

 恐らく選手たちも、顔が知られたキャスターにインタビューされるほうがテンションが上がるのではないだろうか。その点、日本テレビがおさえていた元レスリング女子の浜口京子氏、元体操女子の田中理恵氏は、もともと知名度が高く、バラエティー出演も多いことから、自分たちの役割を熟知。当然、選手たちの気持ちもわかる過ぎるぐらいわかっているので、コメント一つ一つに説得力があった。

 なかでも、銀メダルに終わり失意に暮れながら日本テレビのインタビュールームにやって来た吉田沙保里選手に対する浜口氏のコメントには日本中が涙したのではないか。

 インタビュー時間、その大半で話していたのは浜口氏のほう。自分の体験を交えながら、4大会も連続で五輪に挑戦することがどれだけ難しいか。そして日本女子レスリングチームをいかに吉田選手が牽引してきたかを彼女の目を見ながら、ゆっくりした口調で、言い聞かせるように解説。涙目で現れた吉田選手の表情がみるみるうちに変わっていったのがわかった。

 その一部始終を東京のスタジオで聞いていた嵐の櫻井翔は堪えきれずに涙目になっていた。ニュースキャスターとしても定評のある櫻井は、アドリブを利かせるというよりは、流れを止めずに時間内にキッチリ進行していくことで評価をされているタイプ。そんな彼が、余計なことは何一つ言わず、表情だけで吉田選手への想いを伝えていたのは、今大会の名場面の一つだったと言える。

関連記事

トピックス

若手俳優として活躍していた清水尋也(時事通信フォト)
「もしあのまま制作していたら…」俳優・清水尋也が出演していた「Honda高級車CM」が逮捕前にお蔵入り…企業が明かした“制作中止の理由”《大麻所持で執行猶予付き有罪判決》
NEWSポストセブン
「正しい保守のあり方」「政権の右傾化への憂慮」などについて語った前外相。岩屋毅氏
「高市首相は中国の誤解を解くために説明すべき」「右傾化すれば政権を問わずアラートを出す」前外相・岩屋毅氏がピシャリ《“存立危機事態”発言を中学生記者が直撃》
NEWSポストセブン
3児の母となった加藤あい(43)
3児の母となった加藤あいが語る「母親として強くなってきた」 楽観的に子育てを楽しむ姿勢と「好奇心を大切にしてほしい」の思い
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
過去にも”ストーカー殺人未遂”で逮捕されていた谷本将志容疑者(35)。判決文にはその衝撃の犯行内容が記されていた(共同通信)
神戸ストーカー刺殺“金髪メッシュ男” 谷本将志被告が起訴、「娘がいない日常に慣れることはありません」被害者の両親が明かした“癒えぬ悲しみ”
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン
木瀬親方
木瀬親方が弟子の暴力問題の「2階級降格」で理事選への出馬が絶望的に 出羽海一門は候補者調整遅れていたが、元大関・栃東の玉ノ井親方が理事の有力候補に
NEWSポストセブン
和歌山県警(左、時事通信)幹部がソープランド「エンペラー」(右)を無料タカりか
《和歌山県警元幹部がソープ無料タカり》「身長155、バスト85以下の細身さんは余ってませんか?」摘発ちらつかせ執拗にLINE…摘発された経営者が怒りの告発「『いつでもあげられるからね』と脅された」
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《趣里と三山凌輝の子供にも言及》「アカチャンホンポに行きました…」伊藤蘭がディナーショーで明かした母娘の現在「私たち夫婦もよりしっかり」
NEWSポストセブン
高石あかりを撮り下ろし&インタビュー
『ばけばけ』ヒロイン・高石あかり・撮り下ろし&インタビュー 「2人がどう結ばれ、『うらめしい。けど、すばらしい日々』を歩いていくのか。最後まで見守っていただけたら嬉しいです!」
週刊ポスト
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《恐怖のマッサージルームと隠しカメラ》10代少女らが性的虐待にあった“悪魔の館”、寝室の天井に設置されていた小さなカメラ【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン