しかも、カメラに映るためにはなんでもやる人たち(苦笑)。実際、スタンドで日の丸の鉢巻をしたり、旗を振ったりしながら、ハンパない声量で応援している“オジサン”3人は、カメラによくその姿を抜かれていた。
…と、視聴率競争で独走する日本テレビの“ステーション・パワー”がリオ五輪でも炸裂したワケだが、“話題性”でNo.1だったのは、SMAPの中居正広がメインキャスターをつとめていたTBSだったかもしれない。
カジュアルなファッションで画面に現れては、終始笑顔で各競技を伝えていた中居。彼のヌケ感あるMCは、バラエティー番組や歌番組でも高く評価されているが、実は出演者のプロフィールやエピソードなどを細かく調べ、膨大な量のデータを頭に入れ、ときには台本に書き込みながら司会に臨むタイプなのである。
プロ野球をはじめ、スポーツに精通しているうえ、トップアイドルながら、人の傷みが誰よりもわかる人。実際、この数年、彼はプライベートを含め、本当にさまざまな経験をしている。
奇しくも今回、「SMAP解散」の発表がリオ五輪期間中にあり、それでも動じることなく、いつものようなヌケ感と笑顔でキャスターをつとめた中居には、各方面から絶賛の声が上がっているのである。
そして、テーマ曲として流れているのがSMAPの『ありがとう』だ。日本選手団一人一人にこの歌を捧げたいという気持ちになると同時に、中居率いるSMAPに対しても同じ想いを抱いている視聴者が大半なのではないか。
さまざまなポイントで満遍なく高得点を稼いだNo.1五輪キャスターはSMAP中居正広くんで間違いないと思う。