スポーツ
2016.08.26 07:00 週刊ポスト
阪神・藤川球児の「火の玉ストレート」誕生秘話

火の玉ストレートはどうやって生まれたか
プロ野球の世界では「野茂英雄のフォーク」や「堀内恒夫のカーブ」など、数々の「決め球」が存在する。しかし、取材を進めると「変化球が決め球とは限らない」という複数の証言にも突き当たった。“カネやん”こと金田正一氏(国鉄→巨人、1950~1969年、通算400勝)も決め球は、伝説の“天井カーブ”ではなく、ストレートだと強調する。
「ワシはピンチになると、ど真ん中に速球を3つ投げ込んだものじゃよ。コースを狙うとボールになるから、ど真ん中を狙って思い切り腕を振って投げる。すると球が手元でグッと伸びる」
「フォークの元祖」といわれる杉下茂氏も“決め球ナンバーワン候補”と呼ぶにふさわしい球は、
「ベーやん(=別所毅彦、南海→巨人、1942~1960年、通算310勝)のカーブ、大友工(巨人ほか、1950~1960年、通算130勝)のスライダーもすごかったが、カネやんのストレートは天下一品だった」
と証言する。金田氏はこう続ける。
「カーブはカウントを稼ぐ球。何種類も投げ分けたが、たい焼きと同じで、型に流し込むように全部ストライクゾーンを通った。天井カーブは真上からストライクゾーンを通るので、キャッチャーはミットを上に向けて捕ったんじゃ。
杉下さんのフォークもよく落ちたが、やはりストレートがすごかった。速い球が決め球だからこそ、変化球が威力を増すんじゃ」
その杉下氏は星野仙一氏が阪神監督に就任した時、“藤川にフォークを教えてほしい”と頼まれたという。
関連記事
トピックス

変化する新型コロナ感染危険地域 都市部も地方も安全ではない
女性セブン

「とくダネ」後番組MCの谷原章介 大争奪戦で朝の顔に決まるまで
女性セブン

『知ってるワイフ』大倉忠義 “ダメ男”役がなぜ似合うのか
NEWSポストセブン

嵐・松本潤と相葉雅紀、極秘会食 2人だけで22年間の打ち上げ
NEWSポストセブン

バイデン時代の幕開けを中国移民やトランパーはどう見たか
NEWSポストセブン

美智子さまに隔絶生活の弊害か 心配な「こわばる指」「微熱」
女性セブン

鈴木杏樹と不倫の喜多村緑郎 地元“居酒屋バイト”で出直し
女性セブン

桐谷美玲と三浦翔平のベビーカーでお出かけ姿 愛犬家マナーにも好印象
NEWSポストセブン