「東吾さんが、A子さんの顔面に殴りかかったんです。彼女は口元から大量の血を流し、店内は騒然となりました。酔っ払っていた東吾さんもさすがに我に返りましたが、周囲に促されたのか、すぐに退店してしまった。A子さんは友人に付き添われて救急病院に向かいました」(前出・同席した人物)
診断結果は、右上歯の歯根破裂と顔面外傷後瘢はん痕こん拘こう縮しゆく(皮膚の変形)。全治6か月の重傷だった。
東吾氏は長年キックボクシングの経験がある。いかなる言い訳があったとしても、女性を殴っていいはずがない。
「一歩間違えたら命の危険さえあった。言語道断の行為で、刑事事件になってもおかしくないです。ただ、A子さんはこの件を表沙汰にしたくなかったようで、弁護士に相談したんです。一緒にいた友人に迷惑をかけたくないという思いもあったんでしょう、被害届は出しませんでした。でも、あれだけひどいことをしながら謝罪もなしに去っていった東吾さんへの怒りが消えることはなく、治療費を含めた示談金の交渉に入ったのです」(A子さんの知人)
東吾氏側も暴力行為は認め、A子さんと交渉の末、示談金を払うことになったという。
「示談金は数百万円ほどと聞いていますが、まだ支払われてはいないようです。A子さんは被害後しばらくまともに食事もとれず、今も治療に通っています。金額は小さくないですが、治療費や慰謝料も含めて譲れない一線だった。A子さんの悪夢は全然終わっていない。もう限界に来ています」(前出・知人)
本誌・女性セブンはA子さん本人に話を聞いたが、「なぜその件を知っているんですか? 細かいことはお話しできません」と、話すのみだった。
◆「出資婚」と揶揄されて
前述の通り、当時貴理子は脳梗塞で入院中、退院1か月前のことだった。呂律が回らず、足下もおぼつかない貴理子を見て、とっさに東吾氏が救急車を手配し、大事に至らなかったといわれる。
貴理子の言葉通り、東吾氏は「命の恩人」であり、入院中も毎日お見舞いに行き、昼夜のリハビリに付き添う献身ぶりを見せていた。
「だからこそ、貴理子さんのショックは大きかった。闘病中に支えとなっていた夫が、一方で暴力沙汰を起こしたというんですから。彼の別の顔を見てしまったというか…。体の回復のことだけ考えなきゃいけない時期に、心労が重なりました」(貴理子を知る芸能関係者)
貴理子の退院後、東吾氏には1人の男性弁護士がついた。彼は、貴理子がレギュラー出演中の『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)で共演する有名弁護士B氏だった。
「貴理子さんの紹介でしょう。彼女、退院後もリハビリを続けて、何種類もの薬をのんで、という大変な日常のなか、夫の不祥事の後始末に駆けずり回らなければいけないなんて…。自分の治療費もあるし、今後仕事もどうなるかわからない。夫の経営するバーだって大儲けしているわけではないですから、示談金の交渉にも慎重になっていたはずです」(貴理子の知人)
前出の芸能関係者も嘆息する。