ライフ

「寿命を延ばす食べ物」「寿命を縮める食べ物」検証

寿命を延ばすためには何を食べればよいのか

 寿命を延ばすには、体に悪いものを避け、良いものを摂ることは大前提だが、その「良い食べ物」「悪い食べ物」は口にする人の年齢や持病、生活習慣によっても変わってくる。しかも食事と寿命に関わる情報はあまりにも溢れすぎていて、何が正しいのか全く分からない。

 そこで、本当に「寿命を延ばす食べ物」「寿命を縮める食べ物」とはいったい何なのか。思い込みにとらわれることなく、専門家らに最新の統計データとエビデンスをもとに検証してもらった。

 歳を取ると、「肉は体に悪い」と、肉を食べることがいけないかのような思いにかられてしまうが、実は間違いである。

 10月18日放送の『この差って何ですか?』(TBS系)では、日本全国の100歳以上の高齢者100人に「1週間で3日以上食べている食べ物は何ですか?」というアンケート調査を行なったところ、第1位は「豚肉」、第2位は「豆腐」、第3位は「鶏肉」、第4位は「鮭」、第5位は「キャベツ」という結果が出た。トップ3の食べ物のうち、2つが“肉”だったのだ(「牛肉」は第13位)。

 高齢者は、肉(たんぱく質)に対する考え方を変えたほうがいいとする疫学研究の結果がある。

 米・南カリフォルニア大学長寿研究所のバルター・ロンゴ教授らは、2014年に発表した論文で、中年における高たんぱく食の摂取と死亡率の増加を警告している。

 50歳以上の男女6381人を対象に、たんぱく質の摂取割合によって、「低」「中」「高」に分け、18年間追跡調査を行なったところ、50~65歳の「高」群の全死因の死亡率は、「低」群より74%も高く、がんによる死亡リスクが4倍に増加したという。ところが、65歳を過ぎた層では、逆に「高」群が他の群より、全死亡率もがんによる死亡リスクも下がったというのである。

 アンチエイジングを専門とする元順天堂大学教授で、白澤抗加齢医学研究所所長の白澤卓二氏はこう解説する。

「豚肉は、高齢者の認知症や神経障害を予防するビタミンBの重要な供給源になります。鶏肉は良質の動物性たんぱく質供給源になっていると考えられます」

関連記事

トピックス

役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さんが今も築地本願寺を訪れる理由とは…?(事務所提供)
《笑福亭笑瓶さんの月命日に今も必ず墓参り》俳優・山口良一(70)が2年半、毎月22日に築地本願寺で眠る亡き親友に手を合わせる理由
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月20日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン