「歌唱前は落ち着いているように見えました。曲中も感情を高ぶらせることなく、それでもいつものように思いを込めて、しっとりと歌い上げていました。逆にそれを見つめていたスタッフの中には“これが最後かもしれない”と涙を流す人もいました」(番組スタッフ)
スタジオの外のモニター前にも関係者たちが集まって、“ラスト・ソング”が流れると静まりかえったという。
空気が一変したのは、『世界に一つだけの花』の最後の音が消えたときだった。カメラが止まり、“オッケーです”という声が飛んだ瞬間、中居が帽子で顔を押さえるようにして、後ろを向いたのだ。肩を震わせ、嗚咽を漏らす。
感情のほとばしりは他のメンバーも同じだった。木村も顔を伏せたまま、動かない。その間、約30秒──。前出・番組関係者は、中居が『スマスマ』で涙を見せたのは今回が3回目だと言う。
「最初は森且行が卒業した1996年5月の放送で『ベストフレンド』を歌ったとき。2度目は2013年4月にメンバー5人で初めての旅行をした際、カラオケで『ベストフレンド』を歌いながら号泣しました。“SMAP愛”の強い中居くんだけに、5人揃っての最後の歌唱に、込み上げるものを抑えることができなかったんでしょう」
収録が終わるとメンバー5人と数人のスタッフが順番に記念撮影に臨んだ。目を腫らした中居がスタッフに「ありがとう」と声をかけ、沈み気味の場を盛り上げようとしていたという。
※女性セブン2016年12月22日号