芸能

SMAP、最後の歌収録 中居正広は嗚咽を漏らした

12月1日にスマスマでの最後の歌収録が…

 2016年12月1日の午後、SMAPのメンバーを乗せた車が次々とフジテレビ・湾岸スタジオに到着した。車を降りたメンバーは慣れた様子で1人ずつ個室の楽屋に入っていく。

 放送期間20年9か月、放送回数920回。『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の収録は週2回、この数年は決まってこのお台場のスタジオで行われてきた。

 入り口から最も奥の控え室が中居正広(44才)。その手前に木村拓哉(44才)、稲垣吾郎(42才)、草なぎ剛(42才)、香取慎吾(39才)の個室が続く。その日は珍しく、中居がスタッフのために手配したケータリングがスタジオ脇に用意されていた。

 まず収録されたのは、12月5日放送分のライブコーナーで、ゲストは久保田利伸(54才)だった。久保田は木村が大ブレークしたドラマ『ロングバケーション』(1996年)の主題歌を歌っていた縁もあり、スマスマへの登場は最多の8回目。

「木村さんが久保田さんに笑顔で話しかけるなど、普段と変わらず、撮影は進んでいきました」(番組関係者)

 ゲストライブが終わると、メンバーは楽屋に戻り、再び衣装を着替える。準備が進むと、しだいに緊迫感がスタジオを包み始めた。

 この日以降、歌の収録の予定はない。つまり、次に収録するのが、5人で歌う最後の曲なのだ。5人がセットに立つ。数十人のスタッフが固唾をのんで見守るなか、流れ始めたイントロは、『世界に一つだけの花』だった。

「20年続いた番組のファイナルである12月26日放送に向けて収録しておきたいと番組スタッフ側からメンバーに提案したところ、それはメンバーの気持ちも同じでした。“これまで支えてくれたファンたちへ最後にやっぱり届けたい曲、それならば歌う曲はこれしか考えられない”と5人の気持ちが一致したんです」(前出・番組関係者)

 SMAPの代表曲であることはいうまでもないが、解散発表以降、ファンが購買運動を起こし、シングルの累計売り上げ295万枚を超え、300万枚に迫っている。ファンのために歌いたい――そんな思いが彼らを動かした。

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