芸能

笑点は笑いだけでなく「大人の教訓」を届けている

 12月18日放送の第2543話では、大喜利が始まる前の自己紹介で、三遊亭好楽が「さきほどトイレでディレクターに言われました。師匠、挨拶の答え、最後グズグズにならなようにしてください。あと、噛んだりしないでください。トチらないでください。……と、おホメの言葉をいただきました」と語りました。これも、物事は解釈次第でいくらでもプラスにとらえることができる、ということに気づかせてくれます。

 クリスマスだった12月25日放送の第2544話では、子どもに「なんでサンタさん来なかったの?」と聞かれたときに、お母さんとしてどう答えるかというお題が出されました。素晴らしかったのが、林家木久扇の「優先順位としてはね、難民の子が先なのよ」という回答。この番組の重要なエッセンスである「いい話」の要素を満たしつつ、人生の真理、大人として忘れてはいけない心得を伝えてくれています。

 人生にせよ世の中にせよ、何事にも「優先順位」は付きもの。やりたいことがたくさんあっても、優先順位をつけて取捨選択せざるを得ません。自分自身も、出世においては会社から優先順位を付けられているし、お互い様ではありますが人間関係もしかり。不本意なことがあっても、それは自分の選択や存在が否定されたわけではなく、ほかの何かや誰かのほうが優先順位が高かっただけだと考えれば、ショックを最小限に抑えられます。

 ああ、なんてありがたい番組なのでしょうか。2017年も「笑点」を見てたくさん笑い、たくさんのことを学びたいもの。幸せなことに、年の初めの1月1日は日曜日。夕方4時から2時間スペシャルで「笑点 お正月だよ!大喜利祭り!」が放送されます。新年早々、あのホッとできる様式美を堪能して、楽しく実り多い大人な一年に向けての華麗なスタートを切りましょう。

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