国際情報

慰安婦「偽りの歴史」拡散なら日台関係にも影を落とす

博物館では、日章旗を模したカードに批判が書き込まれていた

 日本を貶める、歪曲された歴史が世界中に拡散され続けている。昨年12月、ついに親日国・台湾でも慰安婦博物館が開館した。オープニングセレモニーとして企画されたシンポジウムには、各国の反日的な慰安婦運動家たちが結集。その現場に西谷格氏が潜入した。

 * * *
 シンポジウムは台湾・韓国・中国・日本の4か国から人権運動や慰安婦博物館の運営に携わる人々が一堂に会して、“慰安婦サミット”の様相を呈していた。2015年に慰安婦をユネスコ記憶遺産に登録申請した件(結果は却下)についても触れ、2017年に改めて登録を目指す姿勢が確認された。

 午後は日本から「女たちの戦争と平和資料館」事務局長の渡辺美奈氏が登壇。博物館を拠点にした社会運動(ミュージアム・アクティビズム)について解説を始めたが、徐々に不穏な発言が飛び出てきた。

「大事なことは、加害の歴史を伝えること」と力を込めると、目の前のスクリーンに突如、「天皇裕仁と日本軍性奴隷制の責任者たち」と書かれたスライドが出現した。

「被害者は名乗り出て戦っているのに、加害者はどこで何をしているのか、責任者を処罰せよ。という訴えが韓国からありました」

 どこで何をしているって、もうほとんどみんな亡くなっていると思うのだが……。渡辺氏は日本人の加害者意識が乏しいことを嘆いた上で、「謝罪や賠償を実現できていない日本政府の有権者の一人であるという責任を背負って、活動しています」と締めくくった。同時にスクリーンに「女性たちの被害と日本の加害を伝え続けます」と映し出される。“良識ある日本人”の代表として、会場からは大きな拍手が送られた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の打ち上げに参加したベッキー
《ザックリ背面ジッパーつきドレス着用》ベッキー、大河ドラマの打ち上げに際立つ服装で参加して関係者と話し込む「充実した日々」
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
雅子さまが三重県をご訪問(共同通信社)
《お洒落とは》フェラガモ歴30年の雅子さま、三重県ご訪問でお持ちの愛用バッグに込められた“美学” 愛子さまにも受け継がれる「サステナブルの心」
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
マレーシアのマルチタレント「Namewee(ネームウィー)」(時事通信フォト)
人気ラッパー・ネームウィーが“ナースの女神”殺人事件関与疑惑で当局が拘束、過去には日本人セクシー女優との過激MVも制作《エクスタシー所持で逮捕も》
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン