また、これまで雅子さまの海外訪問は各国王室の祝賀行事が主で、シンプルな『皇室外交』は大変珍しいことです。皇太子さまはプロポーズの際、雅子さまに“皇室外交をしませんか?”と声をかけられたといいます。元来活発な性格の雅子さまにとって、マレーシア訪問は自信の回復につながる。皇后となられたら、皇室外交のトップランナーとして奔走されるお姿もゆうに想像できます」(前出・皇室ジャーナリスト)
それでは、次代の到来は私たちの生活にどう影響するのだろう。
「陛下の『お気持ち』表明後、印刷業の会社の株価が上がったんです」
そう興味深い話をしてくれたのはある金融関係者だ。
「元号が変われば、小切手や手形などの金券類、官公庁や企業の膨大な量の印刷物や伝票類の需要が出る。実は、昭和天皇が崩御されたときにも、同様に印刷関連株が上昇したそうです」
記念切手やさまざまな祝賀グッズも数多く店頭に並び、景気が上向くことが予想される。一方、今から元号が変わることに戦々恐々としているのが手帳やカレンダーを制作している会社だ。
「西暦表記の商品なら問題ありませんが、元号を明記するものだと、もし新元号の発表がずれ込んだりしたときに、開発スケジュールがタイトになりそうで心配です」(関係者)
日常生活でいえば、「徳仁天皇」の誕生日である2月23日が天皇誕生日になる。現陛下の誕生日である12月23日は、新たに国民の祝日として名前をかえることになるだろう。
「国民的な慶事である即位に合わせて、減刑や刑執行の免除、違反によって取り消された運転免許資格を回復させる復権といった『恩赦(おんしゃ)』が行われることも考えられます。現天皇の即位のときには約250万人が恩赦の対象となりました」(皇室記者)
撮影/雑誌協会代表取材
※女性セブン2017年2月2日号