米米CLUBは、1997年に解散し、2005年に再結成した。ジェームス小野田が振り返る。
「再結成の大きなきっかけは、ギタリストのCharさんの50才の誕生日会でした。息子さんが内緒で誕生日会を企画して、米米CLUBにサプライズで登場してほしいと頼まれたんです。ハッピーバースデーの歌を作って、3曲くらいやりました。リハーサルもしてないからすごく下手なんだけど、みんながいいね、って言ってくれたのがうれしくて。ずっとギターを弾いてないからうまくできなくてカッコ悪いんだけれど、それもなんか楽しいんです。そこで確信したんです。今だったらもう一度、できるんじゃないかって」
再結成にいたるまで10年。解散直後ジェームス小野田は舞台俳優として活動を始めたものの、最初は台詞を覚えずに稽古に行ったこともあった。
「ものすごく怒られました。そんな当たり前のことも、わからなかった。本番初日は大雪だったのですが不安でいっぱいな気持ちとその雪景色はすごく覚えています。米米CLUBでコンサートをやった時は不安になったことなんてなかったのに」
ジェームス小野田だけじゃなくメンバーそれぞれがいろいろな経験をしたからこそ再結成することができたのかもしれない。
「前は、石井さんに全部準備してもらっていたけれど、今はみんなでアイディアを出し合ってます。これまでにみんなが吸収してきたことが、表現として生きて来るんです。だけど、こうやってまた活動できるまでに10年が必要でした。解散してすぐの頃は、新しい道に進もうとしていたから米米CLUBのことを聞かれたり、曲をやってほしいと言われるのがすごく嫌だったんです。だからSMAPが今後どうなるかは誰にもわかりませんが、少なくともそういう気持ちに傾くまでには、まだ時間が必要なんじゃないでしょうか」
※女性セブン2017年2月2日号