スポーツ

野村克也氏がチクリ 「補強はスター獲りゃいいわけじゃない」

ノムさんが大補強した巨人にチクリ

 プロ野球、今季の最大の注目ポイントは就任2年目を迎えた高橋由伸監督率いる巨人がV奪還を果たせるかだ。

「今年の巨人はどうかって? 常識的に考えれば優勝して当たり前の戦力だろう」

 監督としても選手としても巨人を倒すことに情熱を傾けてきた名将・野村克也氏はこう語る(以下「」内は野村氏)。

「プロ野球は巨人が中心で成り立っていたから、ほとんどのプロ野球選手は巨人戦でプレーすることを意気に感じ、ピッチャーは巨人戦で投げるのが夢だった。江夏豊はいつも『巨人に勝つためにプロになった。阪神に入った』と言っていたけど、かつてはそういう選手ばかりだった」

 ところが今季の巨人はオープン戦19試合を5勝14敗の最下位で終えた。勝率2割6分3厘、チーム打率1割9分6厘はいずれも12球団最下位、チーム防御率4.27も11位に沈んでいる。

 2016年オフ、巨人は陽岱鋼(30、日本ハムから)、山口俊(29、DeNAから)、森福允彦(30、ソフトバンクから)と、史上初のFA3選手獲得を含む“総額30億円補強”を断行したにもかかわらずだ。

「昔から巨人は人気と資金力にものをいわせて、よその球団の主力選手ばかり獲ってきた。しかし、ずっと変わらない巨人の弱点は、補強で獲得したよそ者を使いこなせないこと。1994年、ヤクルトの広澤(克実)が巨人に行くといったとき、俺はやめとけと大反対したんだよ。案の定、巨人では使い捨て。その頃(2000年)俺が阪神の監督をしていたから、『俺んとこへくるか』と助け船を出してやったんだよ。いまだに感謝されるよ(笑い)」

関連記事

トピックス

まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
生徒のスマホ使用を注意しても……(写真提供/イメージマート)
《教員の性犯罪事件続発》過去に教員による盗撮事件あった高校で「教員への態度が明らかに変わった」 スマホ使用の注意に生徒から「先生、盗撮しないで」
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《ロマンス詐欺だけじゃない》減らない“セレブ詐欺”、ターゲットは独り身の年配男性 セレブ女性と会って“いい思い”をして5万円もらえるが…性的欲求を利用した驚くべき手口 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
『帰れマンデー presents 全国大衆食堂グランプリ 豪華2時間SP』が月曜ではなく日曜に放送される(番組公式HPより)
番組表に異変?『帰れマンデー』『どうなの会』『バス旅』…曜日をまたいで“越境放送”が相次ぐ背景 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン