国内

日本の「ポチ外交」 首相の理解者、亀井静香氏はどう見る?

亀井静香氏は安倍首相の「兄貴分」を自任する

 トランプとの親密さを内外にアピールした安倍外交は、賛否両論だ。片やこれで日米同盟は担保されたと手放しで称え、片やあれではアメリカの言いなり、つまりは“ポチ外交”だ、と批判する。

 さて、安倍首相の理解者でありながら、日本の従米外交には厳しい亀井静香代議士は、どう見るか。

 * * *
 今年1月の就任後、議会や経済界との関係で四苦八苦しているように見えるトランプ大統領だが、合衆国大統領の権限は強い。しかも彼はたまたま勝利したのではなく、内向きになったアメリカのエゴを代表する時代の申し子であり、今後も自国の利益を最優先する「アメリカファースト」の外交を繰り広げるはずだ。

 とくに貿易は議会の承認を経ずとも大統領権限で政策を展開できる。保護主義政策を進めるトランプ大統領は日本に対し、非関税障壁の除去や米農産物の輸入を強く求めてくるだろう。

 一方で彼の就任後、大きく変わったのは朝鮮半島情勢だ。韓国の朴槿恵前大統領の罷免後、次期大統領と目される文在寅氏は強烈な反日・親北派であり、今後は北朝鮮という危険な国に対し、米韓が共同軍事作戦を取れない怖れがある。

 軍事戦略的にますます重要になる日本をアメリカが大事にすればいいが、逆に「あれをやれ」「これもやれ」と要求がエスカレートする可能性が高い。そんな状況で日本はどうアメリカに対峙すべきか。

 今年2月に訪米した安倍晋三総理はトランプ大統領の別荘に二泊して夕食会やゴルフに興じた。異例の厚遇を受けた晋三総理は共同記者会見で満面の笑みを浮かべ、「トランプ氏とはとても気が合う」と蜜月ぶりをアピールした。

 イスラム教徒の入国禁止など排他的な政策で警戒されるトランプ大統領と笑顔で手を握り合った晋三総理には、「アメリカのポチみたいだ」との批判もある。

関連記事

トピックス

世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン
浅香さんの自宅から姿を消した内縁の夫・世志凡太氏
《長女が追悼コメント》「父と過ごした日々を誇りに…」老衰で死去の世志凡太さん(享年91)、同居するスリランカ人が自宅で発見
取締役の辞任を発表したフジ・メディア・ホールディングスとフジテレビ(共同通信社)
《辞任したフジ女性役員に「不適切経費問題」を直撃》社員からは疑問の声が噴出、フジは「ガバナンスの強化を図ってまいります」と回答
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《“もう言葉を話すことはない”と医師が宣告》山瀬まみ「子宮体がん」「脳梗塞」からの復帰を支えた俳優・中上雅巳との夫婦同伴姿
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《12月1日がお誕生日》愛子さま、愛に包まれた24年 お宮参り、運動会、木登り、演奏会、運動会…これまでの歩み 
女性セブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン
虐待があった田川市・松原保育園
《保育士10人が幼児を虐待》「麗奈は家で毎日泣いてた。追い詰められて…」逮捕された女性保育士(25)の夫が訴えた“園の職場環境”「ベテランがみんな辞めて頼れる人がおらんくなった」【福岡県田川市】
NEWSポストセブン
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
NEWSポストセブン
アスレジャースタイルで渋谷を歩く女性に街頭インタビュー(左はGettyImages、右はインタビューに応じた現役女子大生のユウコさん提供)
「同級生に笑われたこともある」現役女子大生(19)が「全身レギンス姿」で大学に通う理由…「海外ではだらしないとされる体型でも隠すことはない」日本に「アスレジャー」は定着するのか【海外で議論も】
NEWSポストセブン
中山美穂さんが亡くなってから1周忌が経とうとしている
《逝去から1年…いまだに叶わない墓参り》中山美穂さんが苦手にしていた意外な仕事「収録後に泣いて落ち込んでいました…」元事務所社長が明かした素顔
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)(Instagramより)
《俺のカラダにサインして!》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)のバスが若い男性グループから襲撃被害、本人不在でも“警備員追加”の大混乱に
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏の人気座談会(撮影/山崎力夫)
【江本孟紀・中畑清・達川光男座談会1】阪神・日本シリーズ敗退の原因を分析 「2戦目の先発起用が勝敗を分けた」 中畑氏は絶不調だった大山悠輔に厳しい一言
週刊ポスト