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2017.04.09 16:00  週刊ポスト

片岡鶴太郎 『軍師官兵衛』で鼻を赤く塗った理由

「何度か京都に行くようになって、『ここの撮影所のみんなとまたいい時代劇が出来そうだ』と思っていた時に話が来ました。僕を当て込んで作っていただいた役だと思えたので、毎回台本を読むのが楽しかったですね。

 それから、僕はタッパがないから大きな方と組まされることが多いんです。その前は滝田栄さんに高嶋のお兄ちゃん(政宏)ですから。村上さんとは、ラストを明るく、と考えていました。二人でコント的な芝居をして。村上さんはずっと二枚目ですから、どこまでそれを崩せるかを考えていて。結果、僕がボケて村上さんがツッコミという関係性になっていきました。

 殺陣は時代劇を始めた頃に若駒プロの林邦史朗さんに教わりました。鉄身の刀をいただいて、ボクシングのトレーニングの最後はいつもそれを振って型を覚えていたんですよ。

 ただ、撮影は竹光ですから軽い。ですから、軽く映らないように鉄身の時に感じた重量感は意識して斬っていましたね。

 もちろん京都はプロフェッショナルの集まりでしたから、そこに必死についていきました。僕は小さいですから、殺陣師さんと相談して、その肉体的ハンディを利点にする立ち回りを考えました。小さいからすばしっこく動きまわる、という」

●かすが・たいち/1977年、東京都生まれ。主な著書に『天才 勝新太郎』『鬼才 五社英雄の生涯』(ともに文藝春秋)、『なぜ時代劇は滅びるのか』(新潮社)など。本連載をまとめた『役者は一日にしてならず』(小学館)が発売中。

◆撮影/藤岡雅樹

※週刊ポスト2017年4月14日号

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