スポーツ

新弟子56人 目標「横綱」19人で「できるとこまで」14人

今どきの新弟子は目標も現実的?

 月刊誌『相撲』(ベースボール・マガジン社)4月号には、「全新弟子名鑑」が掲載されるのが恒例となっている。この名鑑は全新弟子の身長・体重や出身校、経歴や主な戦績といった基本的データが網羅されている。加えて食べ物の好き嫌い、よく見るテレビ番組や目標とする地位・力士、入門動機など、細かなアンケートへの回答も掲載されるので、コアなファンはチェックを欠かさないものだ。

「アンケートは新弟子検査の会場で行なわれますが、新弟子の家族や親戚、友人知人の購入が期待できるので取材は丁寧です。初めてインタビューされる者も多いため、率直すぎるほど正直な答えが出てきて面白いですよ」(協会関係者)

「目標とする地位」の項目一つ取っても、7年前、逸ノ城(前頭7)と一緒に鳥取城北高校へ留学してきたモンゴル出身で学生横綱・アマ横綱だったバーサンスレン・トゥルボルドのように「横綱」と宣言する新弟子はそれほど多くない。角界の頂点たる横綱を目指すと回答したのは56人中19人と、全体の3分の1程度にとどまる。

 金沢学院大出身で世界選手権軽量級2連覇を含め学生タイトル10個を持つ中村友哉(炎鵬)は、宮城野部屋に入門。山口(十両6)、石浦(前頭11)に続く、横綱・白鵬の3人目の内弟子となった。実績からすれば期待の新星だが、掲げている目標の地位は「三役」、目標とする力士は白鵬ではなく「石浦」といささか控えめな印象の答え。嫌いな食べ物は「グミ(食感が苦手)」だといい、繊細なタイプか。

 東洋大から高砂部屋入りして三段目格付け出しデビューとなった村田亮(村田)も目標は「三役」。同じ東洋大の大波渥(若隆景)は荒汐部屋で「できるところまで」が目標だという。

 実はこの「できるところまで」が目標と答えた新弟子が14人もいるのだ。現実的というか、覇気に欠けるというべきか……。

関連記事

トピックス

六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
高市早苗総理の”台湾有事発言”をめぐり、日中関係が冷え込んでいる(時事通信フォト)
【中国人観光客減少への本音】「高市さんはもう少し言い方を考えて」vs.「正直このまま来なくていい」消えた訪日客に浅草の人々が賛否、着物レンタル業者は“売上2〜3割減”見込みも
NEWSポストセブン
全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン