この時期、グラビア全盛期でライバルが多かった。同年代が活躍するなか、私は足踏みばかりで焦っていました。そんな中で写真集を出してもらえたこと自体が奇跡で、本当にありがたかったです。
でもその後、なかなかブレイクできなくて。事務所を移籍して、27歳になって久しぶりにグラビアを再開したんです。実はその時もカメラマンが雅司さんだった。いつも、ターニングポイントで現われて、私を引き出してくれる。いまの自分があるのは雅司さんのおかげですし、そうした繋がりを考えてもこの写真集は自分の大事な一部です。
いまは、こんな初々しい表情は出せませんね。もう無意識で表情を作っちゃいますし、こうやったら男の人が喜ぶんだろうなぁって分かっちゃいますから(笑い)。この写真集は、素直な自分の表情を思い出させてくれる一生の宝物です。
●はしもと・まなみ/身長168センチ、B86(G)・W62・H88。1984年8月8日生まれ。山形県出身。“国民の愛人”としてグラビアで大ブレイク後、バラエティやCMのほか女優としても活躍。4月から放送開始のドラマ『女囚セブン』(テレビ朝日系)、映画『光』(今秋公開予定)など出演作が多数控えている。最新写真集『流出』(ワニブックス刊)が好評発売中。ここでは、写真集『夏、の、果、実、』(音楽専科社刊、2004年)の未収録カットを特別に掲載した。
◆撮影/橋本雅司
※週刊ポスト2017年5月5・12日号